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銀河英雄伝説 pixiv 小説 4

Log in to pixiv. 原作で自由惑星同盟の敗戦が確定したバーラトの和約が成立する90年前。 銀河英雄伝説Die Neue These 劇場公開おめでとうございます!相変わらず大好きです!大切に読んでいます!そして8巻まで読み終わりました。ヤンが死んで…ちょっと心の整理に書きました。またしても途中経過の感想です。どうぞ悪しからず。 銀英伝同人活動(同人誌文字書き)三十年で、ようやくpixivにやってまいりました。サークル名Milch Straßeの軒しのぶでございます。こちらでは、一部の巻が完売しつつあるシリーズ「Another Love Stories」の完売部分を、作中時系列順に上げていこうかと思いま… Page 1 of 7, showing 10 records out of 67 total, starting on record 1, ending on 10, 犠牲者の激減、同盟軍の選択変更を夢想。らいとすたっふルール2015年改訂版に準拠、pixiv重複投稿, 21世紀日本の男性が、銀河英雄伝説のある提督の家族に転生したら…… この小説は銀河英雄伝説の二次創作であり「らいとすたっふルール2015改訂版」に従って作成されています。, 銀河帝国と自由惑星同盟の長きにわたる戦争は両陣営を極限まで疲弊させ人々は英雄の登場を渇望した・・・これはそんな世界で必死に抗おうとする一人の酔っぱらいの物語である。  だがそれは共和国の主権を否定するものではない。... 大飢饉の影響で発生した虐殺事件をきっかけに、銀河帝国で反政府運動が活発化した。これはその混乱の中で、帝国の打倒と革命を志した一人の男の物語である・・・ ※この小説はらいとすたっふルール2015年改訂版に従って作成しています。, 何故か銀河英雄伝説の世界に生まれてしまった俺…どうしようか。 4 of the novel series "銀河英雄伝説 天上編?". Sign up with Facebook. 銀河英雄伝説の戦役(ぎんがえいゆうでんせつのせんえき)では、田中芳樹の小説『銀河英雄伝説』、それを原作としたアニメ(ova、dnt)に登場する、架空の戦役及び戦闘について記述する(一部非戦闘の項目を含む)。 銀英伝原作途中経過の感想。 あくまでも個人の感想ですので、悪しからずっ!! 最後読み切るまで大人しくしてようと思いましたが、5巻後半に突入して、衝撃受けたので思わずっ! 銀河英雄伝説の転生二次創作小説となります。  転生者が主人公です。その為、登場する原作登場人物の立場・階級・性格が次々と改変?していく形になります。 こちらは銀河英雄伝説~新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)の外伝です。 『銀河英雄伝説』大好きです。 ロイエンタールが大好きで、彼がみんなに愛されていたら、幸せです。 細々とサイトに拙いものを載せております。 View profile. Sign up with Google.  この言葉を合言葉に、いつかのどこかの英雄たちがラインハルトを守るべく奮闘します。 この小説はらいとすたっふルールを守って書いています。よろしくお願いいたします。. Enhance your pixiv experience! こうして立ったエーリッヒ軍が皇帝軍と戦ったのがトラーバッハ星域会戦である。戦意に欠けた皇帝軍は鎧袖一触に敗れ、戦死者の20倍の将兵が投降する結果となった。同じ頃、帝都オーディンの皇帝アウグスト2世は側近のシャンバークによって殺害され、オーディンに乗り込んだエーリッヒは皇帝エーリッヒ2世として即位。アウグストの影響を一掃し、乱れた王朝を再建することとなる。, 宇宙暦640年/帝国暦331年。同年の2月ごろ、銀河帝国と自由惑星同盟は、戦艦同士の交戦という形で、最初の接触を果たした(詳細不明)。, 戦闘自体は、この日があることを覚悟していた同盟側の奇襲と勝利に終わったが、帝国艦は完全に不意を突かれながらも撃沈される前に緊急通信を発していた。その急報を受けた帝国は一世紀以上の前の古記録をあさり、アルタイルから集団脱走した政治犯たちが生きのび、いまや一国を建てるほどの大勢力と化したことを知った。, しかし、人類の唯一の政体を自認する銀河帝国は対等な国家の存在を認めず、彼らを「辺境の叛徒」と称し、皇帝の威光に纏ろわぬ反逆者として、征服・討伐の対象と見做した。, 帝国20代皇帝フリードリヒ3世はすぐに辺境の叛徒を討伐すべく艦隊を組織して派遣し、ダゴン星域会戦が生起する。, なお、帝国が同盟を正式に国家として承認したのは、ローエングラム王朝の時代になって出された冬バラ園の勅令においてであり、ゴールデンバウム王朝と自由惑星同盟の両者が滅亡したあとのことであった。, 宇宙暦640年/帝国暦331年7月14日~22日。帝国軍と同盟軍の、初めての本格的な艦隊戦闘。後述の戦闘経緯から「ダゴンの殲滅戦」とも呼ばれることがある。なお、この戦いを描いた原作小説は、当初通常の単行本に収録されていなかったが、西暦2002年3月発行の徳間デュアル文庫「銀河英雄伝説外伝1・黄金の翼」に収録された。, 帝国は、同盟の存在を認識し、これを討伐すべく軍を派遣した。司令官は皇帝フリードリヒ3世の3男ヘルベルト大公、兵力は艦艇52,600隻、将兵4,408,000人。この軍事行動には、有力な後継者と目されたヘルベルトに手柄を挙げさせ箔をつける意味合いもあった。ただし、彼は軍事の素人であり、彼が選んだ指揮官たちも半数は取り巻きの貴族子弟であった。残る半数はインゴルシュタット中将など相応の軍事能力を備えた幕僚ではあったが、叛乱や民衆蜂起を相手にしたことはあっても正規軍相手の本格的な実戦経験はなく、そして彼らもまた油断しきった驕れる貴族であった。一方の同盟軍もまた本格的な実戦経験はなく、兵力は帝国軍の半数であったが、この日を覚悟して鍛えられており、性格はともかく指揮能力の優秀さだけは誰も疑わなかったリン・パオ中将を総司令官に、ユースフ・トパロウル中将を総参謀長に据え、迎撃の準備を整えた。, 7月8日、同盟軍の駆逐艦ヤノーシュがイゼルローン回廊の出口付近を哨戒中に帝国艦隊を発見、同14日に双方の先鋒がダゴン星域で戦闘状態に入ったが、お互い及び腰で長距離砲撃を行ったのみで双方とも損害は無かった。ダゴン星域は迷宮も同然の小惑星帯に太陽嵐が吹き荒れる難所であったが、同盟軍は地勢を知り尽くし索敵においても勝っていた。一方、帝国軍の実質的な指揮官インゴルシュタットは索敵どころか自軍の位置測定さえ困難なダゴン星域の地勢を考慮し、密集隊形での迎撃に徹して同盟軍を消耗させる策に出た。16日の戦闘で同盟のオレウィンスキー艦隊が戦術的敗北を喫して3割の損害を出すと、リン・パオは帝国軍に相応の戦術能力がある事を認め、戦闘の勝利より相手の疲弊と撤退を優先させる事を考えた。, 一方、この勝利に気を良くしたヘルベルトはインゴルシュタットの戦法を無視して17日に全面攻勢を命じ、敵情も把握しないまま全艦隊を放射状に分散させる愚を犯した。インゴルシュタットは命令に従いつつも各艦隊を連携させいつでも再集結できる体制を整えようとしたが、実戦経験の不足が災いして失敗し、帝国軍本隊は孤立した。一方、18日に帝国軍が動いたという「常識外の」報告を受けたリン・パオとユースフ・トパロウルは、最初は敵の周到な作戦かと疑い、同日の戦闘でも後手に回ったが、翌19日になって帝国軍が素人の感情論で動くリン・パオの言うところの「あほう」である事に気づき、ユースフ・トパロウルも即座に同意した。これをうけて両者は当初の宙域に残っていた帝国軍本隊のみを全兵力で攻撃する事を決断した。16時、リン・パオは攻勢に転じ、一旦は阻止されたものの、18日に特命を受けて帝国軍の後方を攪乱していた同盟軍エルステッド艦隊の活動がこの頃から奏功し始め、翌20日に帝国軍バッセンハイム中将の艦隊が崩壊、同中将が戦死した。激怒したヘルベルトは分散した艦隊に再結集を命じたが、同盟軍はそれを傍受し、敵が連携を欠いたまま集結したところを一挙に包囲殲滅する事を命じた。21日0時40分、同盟軍ウォード中将の艦隊が帝国軍左翼を攻撃し、さらに反対方向からアンドラーシュ艦隊が突進。帝国軍のハーゼンクレーバー提督は乗艦もろとも四散した。この攻撃によって密集隊形というより単に群れた烏合の衆と化した帝国軍に対して同盟軍は全面包囲攻撃を敢行、22日4時30分、帝国軍はほぼ消滅した。生存率は8.3パーセント。後世の同盟からは輝かしい戦勝と称えられているが、司令官は「自分たちは何度も失敗した。しかし帝国軍はそれ以上の失敗を繰り返したおかげで勝てただけだ。」と述べている。, ヘルベルト大公は生きて帰ることができ、皇族故に罪こそ問われなかったものの、そのまま精神病院に幽閉され、皇位を継ぐことができなくなった。そのヘルベルトの代わりにインゴルシュタット中将が敗戦の全責任を取らされて銃殺となった。一方のリン・パオとトパロウルはその後元帥昇進は果たすものの、若いうちに巨大すぎる功績を立てたことによって居場所がなくなり、決して幸福とは言えない晩年を送っている。, この一戦で、「自由の国」同盟の存在を知った帝国からは亡命者が相次ぎ、その数は同盟の国力を大幅に増大させるほどになった。しかしその中には、ただの刑事犯罪者や権力抗争に敗れた貴族も含まれており、同盟を徐々に質的に劣化させる一因ともなった。また、この敗戦によってヘルベルトが皇位継承争いから脱落し、代わりに即位した「晴眼帝」マクシミリアン・ヨーゼフ二世の改革によって、当時混乱の極みにあった帝国は立ち直ってしまった。, 宇宙暦669年/帝国暦359年5月。コルネリアス1世による同盟領侵攻作戦。ゴールデンバウム王朝唯一の親征。帝国暦350年に即位したコルネリアス1世は、名君と呼ばれた先帝マクシミリアン・ヨーゼフ2世の業績を超える事を企図して、自由惑星同盟領への侵攻作戦を決定する。いわゆる「距離の暴虐」を唱えていたミュンツァーは侵攻に反対するも、ダゴン星域会戦の報復を行うという名目があったため、積極的に反対する事は出来なかった。, 侵攻作戦そのものは前回の遠征失敗とダゴン星域会戦の大敗を教訓とし、入念な下準備と同盟領への強行偵察、そして銀河帝国皇帝への臣従を前提とした3度にわたる和平使節の派遣までもが数年がかりで行われ、宇宙暦669年/帝国暦359年5月、コルネリアス1世自らが率いる艦隊が侵攻を開始した。同盟でもこの動きに呼応して迎撃艦隊を差し向けるも、入念な準備を行っていた帝国軍の構えは磐石で、「第1次ティアマト会戦」で大敗を喫する。その後も帝国軍の快進撃は続き、一気にハイネセンを制圧するかに思えたが、首都オーディンで宮廷革命が起こったため撤退を余儀なくされた。, この侵攻を切っ掛けとして銀河帝国と自由惑星同盟は恒常的な戦争状態に突入するが、互いに決め手を欠いたまま150年もの長きに渡って戦争が続き、両国は急速に国力を疲弊させていく。, なお、名君ではあったが、友人知人に能力実績おかまいなしに元帥号を乱発する悪癖のあった「元帥量産帝」コルネリアス1世は、この戦いに59人もの元帥を引き連れて侵攻するが、その内35人が戦死。以後、新たに元帥号を授ける事は無かった。, 宇宙暦696年/帝国暦387年に行われた帝国軍と同盟軍の戦いで帝国軍が敗北した。作中では戦いの経過詳細は記されていない。外伝「汚名」冒頭にて「銀河帝国にとって忌むべき歴史」の一つとしてその名が語られるのみである。, 宇宙暦728年/帝国暦419年。帝国軍大将マルティン・オットー・フォン・ジークマイスターが自らシャトルを操縦して前線から脱走。20日間の逃避行の果て同盟へ亡命した。, この事件自体は有名だが、ジークマイスターの亡命の動機、亡命後の動向は一般には知られていない。, 宇宙暦728年/帝国暦419年に行われた帝国軍と同盟軍の戦いで帝国軍が敗北した。作中では戦いの経過詳細は記されていない。外伝「汚名」冒頭にて「銀河帝国にとって忌むべき歴史」の一つとしてその名が語られるのみである。, 宇宙暦738年/帝国暦429年に行われた帝国軍と同盟軍の戦いで同盟軍の完勝に終わった。作中では戦いの経過詳細は記されていない。, ブルース・アッシュビーら730年マフィアの活躍が同盟軍を勝利に導いたとされる。彼らの活躍が同盟の政治の現実に失望していたジークマイスターに再び希望を抱かせることになった。, 宇宙暦742年/帝国暦433年に行われた帝国軍と同盟軍の戦い。戦いの経過や結果についての詳細は作中では記されていない。, ブルース・アッシュビーが指揮した戦いで、会戦後帝国軍に対し「おまえたちを叩きのめした人物はブルース・アッシュビーだ。次に叩きのめすのもブルース・アッシュビーだ、忘れずにいてもらおう」と打電して送っている。作中ではこの手の挑発的な電文は「帝国軍に勝利する度に送っていた」とあるので、これに基づけば同盟軍が帝国軍に勝利したものとなる。この電文はヤン・ウェンリーがアッシュビーを調べる際の資料として閲覧している。, 同盟軍の兵力は5個艦隊/艦艇48,000隻/363万6000人。総司令官は当時の同盟軍宇宙艦隊司令長官であるブルース・アッシュビー大将、35歳。艦隊司令官はウォーリック、ジャスパー、コープ、ファン、ベルティーニの各中将。総参謀長のローザス中将を含め全員が730年マフィアであり、各人の艦隊指揮能力は非常に高かったが、今回はなぜかアッシュビーが異様に高圧的な態度であったため、各提督(特にコープ)から不平の声が挙がっていた。これが後にヤンが調査を担当するアッシュビーの謀殺疑惑に繋がっていく。なお、当時19歳で軍曹だったアレクサンドル・ビュコックが砲術下士官として戦線に参加している。, 一方、帝国軍の兵力は7個艦隊/艦艇56,000隻/将兵650万人(OVA版のデータ。原作小説では同盟側のデータとしてややあいまいな幅が記述されている)。総司令官は当時の帝国軍宇宙艦隊司令長官であるツィーテン元帥、55歳。艦隊司令官はシュリーター、コーゼル(以上大将)、ミュッケンベルガー(グレゴールの父親)、シュタイエルマルク、カイト、カルテンボルン(以上中将)。特にミュッケンベルガーは、この戦いを叔父である故・ケルトリング軍務尚書一族の弔い合戦とみなして必ず勝つよう将兵に訓辞したが、これに対しシュタイエルマルクは「敵将一人を討ち果たしてよしとするのでは、帝国軍の鼎の軽重が問われる」と批判的であった。またそのシュタイエルマルクも冷徹な孤高ぶりから、同僚や上官から敬遠され、さらに平民出身のコーゼル大将と、シュタイエルマルクを除く他の貴族出身の提督たちとは互いに嫌いあっている状態で、両軍ともかなりいわゆる「人の和」を欠いていた。なお、コーゼル艦隊の情報参謀として、クリストフ・フォン・ケーフェンヒラー大佐が参加している。, 両軍は12月4日にほぼ正対し、翌5日9時50分から砲撃戦が開始された。艦隊運用による一進一退の激戦が続く中、6日14時30分、コープの同盟第11艦隊の攻撃によりミュッケンベルガーが戦死。その後も同盟軍はカルテンボルンを戦死させ、カイトに重傷を負わせるなど戦果を上げていったが、帝国軍もシュタイエルマルク艦隊を中心にコープの第11艦隊の突破を阻止する、ウォーリックの第5艦隊の後背を突いて迂回攻撃を撃退するなど善戦し、8日から10日にかけて戦況は膠着した。11日16時40分、帝国軍は繞回運動によって同盟軍を挟撃包囲しはじめ、同盟軍第9艦隊のベルティーニは敵攻勢の中戦死した。しかし18時10分、アッシュビーが強引に各艦隊から抽出編成した直属艦隊が帝国軍の左側面から突入して帝国軍を壊乱させ、同盟軍は帝国軍を逆包囲した。ここから50分までが、いわゆる軍務省にとって涙すべき40分となり、帝国軍はコーゼル、シュリーター両大将が戦死、シュタイエルマルク艦隊以外の全軍が総崩れとなり、指揮官層を多数失って再起に十年かかるほどの損害を受けて勝敗は決した。この戦いの中をケーフェンヒラーは辛くも生きのび、以後約半世紀を捕虜として過ごした。, だが同日19時7分、同盟総旗艦「ハードラック」に流れ弾が命中し、艦橋まで被害が広がった。アッシュビーは爆発によって飛来した破片で腹部を切り裂かれ、19時9分に死亡した。, アッシュビーの死後、730年マフィアは解散し、二度と華々しい武勲を挙げることもないまま個人的な交友も途絶えがちとなっていった。一方、アッシュビー戦死を聞いた帝国軍は、戦いそのものの惨敗を忘れるほど狂喜したが、上層部はより冷静に大敗北を受け止め、イゼルローン要塞の建設を決意した(完成は宇宙暦767年/帝国暦458年)。, そして、この敗北による指揮官層の喪失を補充するため、それまでは極めて珍しかった平民の将官登用が大々的に行われるようになった。だが、それはゴールデンバウム王朝の基盤であった貴族による軍事力独占を揺るがす両刃の剣でもあった。また、良き父、良き夫、よき当主でもあった貴族指揮官の大量死は当然貴族階級全体の衰退と劣化を加速させ、約二世代後のラインハルトと同世代の若手貴族たちは、敵として恐れるに足らぬどころか日常レベルでのモラルや軍規すら保てぬほどの醜態をさらすようになった。, 宇宙暦751年/帝国暦442年。前年同盟軍宇宙艦隊副司令長官に就任したジョン・ドリンカー・コープが指揮した戦いで、彼が指揮をしたと思えないほどの精彩を欠いた指揮ぶりで帝国軍に惨敗し、30万人の戦死者を出しコープも戦死している。フレデリック・ジャスパーが援軍として駆け付け、撤退する帝国軍に撃ち一矢報いたものの、コープを見殺しにしたのではないかという疑惑が立ち、それを信じたコープ夫人がジャスパーを非難している。後に和解したが、両者の傷をより深める結果となった。, 宇宙暦751年/帝国暦442年10月29日。帝国軍軍務省内で、軍務省参事官クリストフ・フォン・ミヒャールゼン中将が射殺されているのが発見された。, 当日は1万名を越える大規模な人事異動が発表されたものの、一度発表が取り消され、また発表されたことから軍務省内は混乱の極みにあり、捜査は難航の果て迷宮入りした。なお、最後に中将と会見したのは第2次ティアマト会戦の生き残りシュタイエルマルク大将であり、両者の間でかなり激しい口論が行われているが、その内容は不明である。, ミヒャールゼン提督の元部下ケーフェンヒラー大佐は、同盟の捕虜となって以降生涯を賭けてこの一件を個人的に調査し、真相らしきものをつかんだが、その資料は大佐の死後25年間封印扱いとなった。, 宇宙暦788年/帝国暦479年5月~9月。同盟外縁部のエル・ファシル星系において発生した帝国軍小艦隊と同盟守備部隊との戦いと、その後に生じた一連の出来事を指す。なお、OVA版ではそれまで断片的にのみ語られていた本エピソードは、外伝「螺旋迷宮」第1話「エル・ファシルの英雄」で話としてまとめられた。, 当初は単なる小競り合いと思われていたが、守備部隊の司令官であるアーサー・リンチ少将が指揮と運用を誤って帝国軍に背後から急襲される事態となった(OVA版では撤退したと見せかけた帝国軍が、艦隊を反転させた直後のリンチ艦隊に後背から急襲した)。リンチはエル・ファシルへの撤退を命じたが、艦列のたて直しを怠ったため壊走と化し、約半数の艦艇が撃沈もしくは投降した。惑星エル・ファシルには艦隊約200隻/兵力50,000人が逃げ込んだが、帝国軍はエル・ファシルを占拠しようと増援を繰り出り、エル・ファシルの失陥は決定的となった。, 帝国の支配に怯えるエル・ファシル在住の民間人は脱出と保護を軍に求めてきたが、それを処理出来ないリンチは、警備艦隊幕僚の中で一番暇そうなヤン・ウェンリー中尉に対処を命じた(OVA版では手の空いている者に対応させろと命じ、命じられた士官が周囲を見回して、手持ち無沙汰のヤンに目を止めたという形になっている)。ヤンは脱出計画立案に着手するが、その年齢と階級、そして後にも度々ヤンの個性として登場する「外見の頼りなさ」から、民間人の代表者達に担当官としての技量を不安視されたが、艦船の手配を初め必要な準備は整えた。この時、当時14歳だったフレデリカにサンドイッチとコーヒーの差し入れを受けたが、ヤン自身はハイネセンに戻った際には既に彼女の事を失念しており、フレデリカが副官としてヤンの元に配属され、再会した時全く覚えていなかった(藤崎竜版コミックでは、第6次イゼルローン攻略戦で共に戦線に赴いたグリーンヒルから娘(フレデリカ)の事を直々に明かされており、その際にヤンはフレデリカのためのサインを求められた)。, その後、提出した脱出計画書に見向きもしないリンチの態度を見て司令官の思惑を察知したヤンは、密かに別の計画を立て始めた。やがてリンチと一部幕僚が民間人を見捨てて脱出した。これにつきリンチ本人は後に救援を呼んでくるために先発しただけだと主張したが、事前に告知していないなど矛盾が多いため、誰も信じていない。, だがこの事を予測していたヤンはかねてより立案しておいた計画を実施し、混乱する民間人をまとめ、リンチ達が帝国軍に追跡・拿捕される時間を利用して別の方角から逃走、敢えて帝国軍のレーダーに捕らえさせ、隕石群であると錯誤させて脱出に成功した(原作の「黎明篇」ではリンチ脱出後まもなく民間人の脱出計画を開始したが、OVAでは時間が経って脱出計画を開始したような描写になっている)。, この功績により、ヤンは二階級特進し少佐となった。ただし、不文律により生者に二階級特進を与えることが妨げられたため、6月12日午前9時に大尉、午後1時に少佐に昇進という異例の措置がとられた(螺旋迷宮(原作、OVA共に)では同年9月19日に中尉から大尉、さらにその16時30分に少佐に昇進)。また、「エル・ファシルの英雄」として同盟全土に名前が知れ渡ることになった。しかし、この異例の昇進の背景には、ヤンの英雄ぶりを演出する事によってエル・ファシルにおける軍部の失態から民衆の目を逸らすという政治的な思惑もあった。, 宇宙暦788年/帝国暦479年11月。タナトス星系に所属する惑星エコニアは、総人口の34パーセント以上を帝国軍の捕虜が占める「収容所惑星」である。将官の捕虜はおらず、捕虜で構成される自治委員会が存在し、第2次ティアマト会戦以来実に43年間収容され続けているケーフェンヒラー大佐が、一貫してその長を務めていた。そして、歳月が過ぎるうちにケーフェンヒラーはいつの間にか収容所の真の主扱いされ、捕虜だけではなく同盟軍将兵からも一目置かれるようになっていた。, ヤン・ウェンリー少佐が参事官として赴任した当時の捕虜収容所所長は、コステア大佐であった。大佐は裏で武器の横流しや公金横領を行っており、「エル・ファシルの英雄」ヤンをその摘発にやってきた秘密監察官と思い込み、若手捕虜のプレスブルク中尉を利用し、ヤンの謀殺を目論んだ。, プレスブルクを中心とする捕虜数名が、捕虜の居住棟の巡回に出ていた副所長ジェニングス中佐を拉致して人質に取り、エコニアからの脱出を企てた。交渉の結果ジェニングスと、ヤンと参事官補のパトリチェフ大尉で人質交換が行われたが、ここまではコステアとプレスブルクが予め打ち合わせていた通りであった。以後の事についてプレスブルクがどのように聞かされていたかは不明だが、コステアはプレスブルクの暴動に乗じてヤンもろとも彼を殺し、公金横領の罪もパトリチェフに押しつけることを企図していた。, プレスブルクらが立てこもっていた東十七号棟にコステアは砲撃と突入を命じたが、コステアの知らぬうちに合流していたケーフェンヒラーの手引きでヤン・パトリチェフ・プレスブルクと生き残った脱走兵は窮地を逃れ、プレスブルクとパトリチェフの働きでコステアの身柄を確保した。, 砲撃のとばっちりでジェニングスが負傷していたため、エコニア軍人の最高地位にあるヤンがタナトス警備管区に騒乱の発生と鎮定を報告。タナトス警備管区司令官マシェーソン准将の代理として参事官ムライ中佐がエコニア入りし、事態の収拾にあたった。拘束と監視から解放されたコステアは、騒乱をヤンの責任と申し立てたが、すでにコステアの不正蓄財を調べあげていたムライは彼を断罪。拘禁、のちに軍法会議にかけることを通達した。, コステアに乗せられたとはいえ、同盟軍士官を拘束したプレスブルクは一週間の独房入り、のちに別の収容所へ移送。パトリチェフは「ヤン少佐は統合作戦本部の秘密監察官」と発言したことのみを譴責される。ヤンはおとがめなし。ヤンとパトリチェフの危機を救い、エコニア収容所の不正を暴くのに貢献したケーフェンヒラーには恩赦が与えられ、釈放が決まるとともに退役大佐待遇での年金が支給されることとなった。, 騒乱を聞いたキャゼルヌは、この際辺境の収容所人事を刷新しようという軍の思惑に乗じて、ヤンを同盟首都星ハイネセンに呼び戻す。ケーフェンヒラーや同じく配置換えとなったパトリチェフとともにハイネセンへと向かう途上、惑星マスジットの宇宙港で、ケーフェンヒラーは心臓発作を起こし急逝する。マスジットの公共墓地にケーフェンヒラーを埋葬し、彼の遺品とともにハイネセンに帰着したヤンと、パトリチェフは「またごいっしょに仕事ができれば嬉しいですな」と握手して別れている。, のちにヤンは、この一件で知遇を得たパトリチェフとムライを第13艦隊の幕僚に迎えるが、道原かつみの漫画版でのパトリチェフのセリフによれば、その間8年「いっしょに仕事」はできなかった模様である。, なお、小説版ではこの一件と第二次ティアマト会戦の秘話をからめた長編「螺旋迷宮(スパイラル・ラビリンス)」が、全編の最終エピソードになっている(1989年)。, 宇宙暦791年/帝国暦482年7月。ラインハルト少尉とキルヒアイス准尉が酷寒の惑星カプチェランカの帝国軍前線基地BIII(ベー・ドライ)に赴任した時の戦闘および関連した事件。なお、この戦闘を描いた「白銀の谷」の原作小説は、当初は通常の単行本に収録されていなかったが、西暦2002年3月発行の徳間デュアル文庫「銀河英雄伝説外伝1・黄金の翼」に収録された。, ラインハルトとキルヒアイスの赴任にあわせて、基地司令官のヘルダー大佐はベーネミュンデ侯爵夫人及びグレーザー医師より秘密の指令を受ける。彼は部下で共謀者のブーゲンベルヒ大尉を通じて、ラインハルトとキルヒアイスの二人に機動装甲車による敵情視察を命じた。この車には途中で水素電池のエネルギーが不足するように細工がなされ、厳寒のカプチェランカで立ち往生するように仕組まれていたが、二人は人生でもっとも寒い夜を乗り切り、現場を哨戒していた同盟軍の装甲車3両を襲撃して電池ならびにデータを奪って窮地を脱した。これがラインハルトとキルヒアイスにとって最初の実戦と戦果になった。, この時2人は同盟の装甲車が脳波検出装置によるセキュリティ(OVAでは脳波コントロール操縦システム)を使用しており、操縦が不可能で、移動手段を喪失したことを知る。ヘルダーに命じられて謀略の成果を確認にきたブーゲンベルヒに対して、ラインハルトは困窮した様子を演じ、真意を聞き出した後射殺した。, 道原かつみ版コミック、黄金の翼では、ラインハルトの命を狙うクルムバッハ少佐は、同盟軍との戦いで戦死したことになっているヘルダー大佐が、実はラインハルトに殺されたのではないかと疑っている。また、同じくコミック本編では惑星カプチェランカと環境が酷似した戦場でミッターマイヤーとロイエンタールが地上戦を行なっていることが描かれている(OVA版では惑星カプチェランカとテロップが出されて、2人の地上戦の様子を描いている)。, 藤崎竜版コミックでは、話の流れは概ね原作に倣っているが、登場人物はヘルダー・フーゲンベルヒ・ベーネミュンデの3名のみとなっており。特にフーゲンベルヒは大尉から伍長へ階級が変わり、ラインハルトに合って以降、彼に共感と信頼を寄せながらもヘルダーに弱みを握られ、不本意ながら陰謀に加担した好人物へと変わっている(ヘルダーの動機も、辺境であるカプチェランカから中央への栄転を約束されたためとされている)。原作と同じく自分達の装甲車から食料、水素電池を抜き取られた2人であったが、数日後に向かってきた同盟軍の装甲車3台のうち2台を鹵獲するという戦果を挙げる。ラインハルトは自らを窮地に貶めた者を誘い出すため、架空の救援要請を基地に送り、確実に始末せんとしたヘルダーとフーゲンベルヒを雪原に誘い出す。, もとよりラインハルト達の暗殺に懐疑的だったフーゲンベルヒは道中もヘルダーに助命を願い出ていたが、ヘルダーも表向き同意する口振りを見せていた。到着したフーゲンベルヒは待ち構えていたラインハルトと接触し、事の真相と謝罪をする。だが、ヘルダーに口約束を守る気など無く、直後にフーゲンベルヒはヘルダーによって殺害される。フーゲンベルヒの遺体を抱きかかえ、身動きの取れないラインハルトに向けて勝ち誇ったヘルダーは照準を定めるが、彼の発したアンネローゼへの侮辱がラインハルトの逆鱗に触れ、伏せていたキルヒアイスの装甲車の主砲によって消し飛ばされた。, 宇宙暦791年/帝国暦482年8月。イゼルローン要塞第237駆逐隊所属の旧式駆逐艦ハーメルンII(ツヴァイ)が参加した戦いであるが、その実情は逃避行である。惑星カプチェランカの戦闘後に宇宙艦隊勤務になったラインハルト中尉が航海長として、キルヒアイス少尉が保安主任として勤務していた。, 8月27日、ハーメルンIIは駆逐隊に命じられたイゼルローン回廊哨戒任務遂行のため要塞を出港。9月2日、同盟側約6光年の距離にあるアルトミュール恒星系の小惑星帯で同盟軍に奇襲される。ハーメルンIIは左舷下部に被弾し艦長のアデナウアー少佐が負傷。指揮不能となったため、その時点で艦橋にいたクルーのなかで、最高位のラインハルトが指揮を引き継いだ。この時僚艦は通常の行動規定に添って面舵を取ったが、ラインハルトは敵の伏兵の存在を見越して取舵を命じた。後から艦橋に着いた副長のベルトラム大尉がそれを承知せず、指揮権を奪って航路の変更を命じたが、ラインハルトは艦長の命令を盾に指揮権委譲を拒否した。両者が言い争っている最中に、面舵をとった僚艦が待ち伏せに遭遇して全滅した事が判明し、艦橋要員は自然にラインハルトの命令に従った。これによってハーメルンIIは危機を脱したが、ベルトラムはラインハルトを拘禁した。, その後、ハーメルンIIが機関部の損傷によって脱出に必要な速度を出す事が難しい事が判明。天体物理学に長けたシュミット一等兵が恒星アルトミュールの表面爆発による恒星風を利用して加速を得る方法を上申したが、ベルトラムは却下。さらに軍規に則り「名誉ある自沈」を主張した。水雷長のデューリング中尉は同意出来ず、キルヒアイスを通じてラインハルトの叛乱を促した。キルヒアイスは兵士たちのリーダー格アラヌス・ザイデル伍長を説得して味方につけ、ラインハルトを解放。ラインハルトは艦橋を制圧して指揮権を奪還し、シュミットの案を採用して脱出作戦の立案に入った。しかし、検討の結果様々なリスクが予測され、士官の中からも不安の声が挙がった。それでもラインハルトは他に選択肢が無いと判断、シュミット案の強行を決断した。, この決定に不安を抱いた通信主任のフレーベル少尉がベルトラムと内通し、士官たちが逆叛乱を起こした。だが論争の過程で、平民出でありながら「努力しない平民ども」を、すなわち兵士たちを蔑視する本音が露呈したベルトラムは、あまりの言い草に兵士と士官双方から孤立し、半ば自暴自棄になってラインハルトを射殺しようとした。しかし、アラヌスの弟ロルフ・ザイデル二等兵が身代わりになって死亡。艦橋は皆が互いに銃を突きつけあう一触即発の状態になった。, しかしそこで絶対安静だったアデナウアー艦長が艦医の肩を借り衛生兵たちを率いて艦橋に現れてその場を収め、ラインハルトが正式な艦長代理に任じられた。ベルトラムはラインハルトの指揮下に入るよう命じられ、苦渋の表情で承知した。作戦は実行に移され、ハーメルンIIはアルトミュールへ自由落下を始めたが、機関部の修理はなおも続いていた。この時、アルトミュールの観測のために艦橋に就いたシュミットに代わってベルトラムが機関部に赴き、アラヌス達の負の感情に満ちた視線を浴びながら修理を手伝っている。また、途中で作戦に不安を抱いた当のデューリングが脱出ポッドに乗り込み、救命信号を乱発しての脱走を試みるが、ラインハルトが撃墜すると脅して断念させ、辛うじて事無きを得ている。, アルトミュールの表面爆発一時間前に機関部の修理は完了したが、姿勢制御スラスターのひとつが作動不能で、灼熱の船外での二人がかりによる作業でしか修理出来ないと判明した。ザイデルとベルトラムが志願したが、弟を射殺されたザイデルはそれを拒否。しかし他に作業が出来る者がいないため、ベルトラムに決定した。船外作業による修理は成功したが、途中でハーメルンIIに気がついた同盟軍が長距離ミサイルを発射、さらにアルトミュールの表面爆発が始まった。ベルトラムはザイデルを艦の脱出口に投げつけて救ったが、その反動で艦から離れたベルトラムは恒星風にさらされて焼死した。ザイデルを収容したハーメルンIIは作戦通り恒星風を利用した加速で同盟軍の包囲網から離脱に成功、救援を求める通信がメルカッツ艦隊所属の艦船に繋がり、ハーメルンIIはイゼルローン要塞に帰港した。, ラインハルトは艦を指揮して同盟軍の包囲網から離脱し、さらに同盟艦隊がアルトミュール恒星系に存在する事を報告した功績で大尉に昇進し、軍務省への内勤に転属がきまった(アデナウアーは反乱の事実を否定してラインハルトを擁護している)。なお、ベルトラムとロルフ・ザイデルは二階級特進となった。, この戦いで、「机上で兵を駒として用いるのと、戦場で兵を人として率いるのとでは話が全く違う」ことを思い知らされたラインハルトは「まだまだ、学ぶことは多いな」という感慨を述べた。, 宇宙暦792年/帝国暦483年1月。ハイドロメタル鉱山の利権を狙って、リッテンハイム侯爵の一門に連なるヘルクスハイマー伯爵がシャフハウゼン子爵に決闘を申し込んだ。ただしこれはラインハルトが関わった戦闘の一種であるが、軍事行動では無いので昇進には繋がっていない。, シャフハウゼン子爵の屋敷でアンネローゼと面会したラインハルトとキルヒアイスは、子爵夫人ドロテーアから、ヘルクスハイマー伯爵に故なく決闘を申し込まれており、しかも伯爵の差し金で練達した代理人を雇う事が出来ない事を知った。残された道は、荒事と縁のない子爵自身が死を覚悟で決闘に臨むか、理不尽でもハイドロメタル鉱山を差し出すかである(貴族社会の内部でも対立と搾取と不平等が横行しているという構図は、原作にはあまりない視点であった)。ラインハルトは強者の横暴を許せぬ義侠心からアンネローゼの数少ない友人の危機を看過できず代理人に立候補し、居合わせたヴェストパーレ男爵夫人が乗り気になって話を進め、代理人に決定した。当初、ラインハルトの練習は、決闘に用いられる火薬式の古風な短筒の扱いに慣れていないため成果が上がらなかったが、その練習の音を聞きつけて射撃場に現れた男コルネリアス・ルッツ少佐が、火薬式銃の撃ち方を指導し、ラインハルトはようやくコツをつかんで決闘に臨むことが出来た。この時ルッツが左腕を使って右腕を支持し、そして心臓をかばうようアドバイスした事が、後に効果を上げる。, その一方で、決闘の事を知ったベーネミュンデ侯爵夫人とグレーザー医師が、これを機にラインハルトを殺害するべく暗殺者(黒マントの男)を手配した。黒マントの男はラインハルトの決闘相手として予定されていたゴルトシュミットに決闘を申し込んで射殺し、代わってラインハルトの決闘相手として、ヘルクスハイマーに自分を売り込んだ。何も知らぬヘルクスハイマーはリッテンハイム侯に、小憎らしいラインハルトを打ち負かして恥をかかせるよう命じられていたのに切り札ゴルトシュミットを失ってしまったため、即座に応じて主命を果たすべく代理人を任せた。, 決闘の場所はリッテンハイム侯爵家荘園の私設競馬場となり、その観客席は見世物気分で見物に来た貴族たちで満席となった。最初キルヒアイスは玄人相手の策として身体を移動させる事を進言したが、決闘本来の目的を重視するラインハルトは聞き入れなかった。だが、黒マントの男に死神を思わせるほどの凶気を感じたラインハルトは考えを変え、キルヒアイスの進言通り右側に飛んで相手の照準を狂わせ、左腕を撃たれながらも相手の利き腕である右肩に深手を負わせて勝利した。だが黒マントの男は剣による再戦を要求。この執拗さと、ルッツの助言通り左腕を前に突き出していなければ心臓を撃ち抜かれていた事実によって、二人とヴェストパーレ男爵夫人は黒マントの男がラインハルトを本気で殺すつもりだという事に気がついた。, 決闘は剣によって再開されたが、利き腕を怪我しているにもかかわらず黒マントの男が逆手で一方的に押しまくり、ラインハルトは危機に陥った。だがそこに近衛兵たちが馬で乱入し、「決闘を中止し、鉱山の利権は折半して事を収めよ」という皇帝の勅命が言い渡された。これについてヴェストパーレ男爵夫人は「アンネローゼが皇帝に仲裁を頼んだ」と推測している。これに対しヘルクスハイマーは不満を表明したが、勅命が全ての法に優先する帝国では「陛下のご意思に逆らえば謀反になる」と近衛兵に明言され、苦渋の面持ちで引き下がった。, 一方のシャフハウゼン子爵夫妻とマグダレーナは、利権が半分でも確保出来た事とラインハルトが負傷しながらも生き残った事を喜んだが、剣で負け、さらに皇帝に助けられた結果になったラインハルトは怒りに震えていた。唯一その事に気がついたキルヒアイスはその場を離れるようにラインハルトに促し、ラインハルトも表面上は冷静を保ちながら退去した。, 黒マントの男はなおもラインハルトをつけねらい、傷が癒えるのを待っていた。だが、ベーネミュンデ侯爵夫人は待てず、即座に任務を遂行しなければ黒マントの男の方を始末せよとグレーザーに伝えた。2月に入り、ラインハルトの傷は癒えたが、アンネローゼの援護と皇帝の力で助けられた事は未だ心の傷となっていた。そこに黒マントの男から再戦の申し込みがあり、ラインハルトはキルヒアイスには内密で応じる事にしたが、キルヒアイスはラインハルトの様子からそれを察していた。なお、この時、ラインハルトが日本の剣術の資料を閲覧している場面があり、これが後に決闘の場で活きる事になる。, 冬の森の中、騎乗したラインハルトと黒マントの男の剣での決闘が、貴族の見世物ではない本物の「死合い」がはじまった。ラインハルトは黒マントの男に落馬させられ、しかも剣を折られたが、相手の剣を真剣白刃取りで奪って蹴り倒し、決着を付けた。黒マントの男は自決し、依頼者の名前を漏らさぬまま絶命した。一方、物陰から見ていたキルヒアイスは、ラインハルトに銃を向ける第二の暗殺者(グレーザー医師)を発見して銃撃を阻止したが、取り押さえる事は出来なかった。ラインハルトはキルヒアイスの助太刀に気づいたが、やはり気づかぬふりをした。そして二人は互いを気遣いつつも、そ知らぬ顔のまま日常へと戻っていった。, 宇宙暦792年/帝国暦483年[1]、帝国軍と同盟軍の戦い。なお、この戦闘及び後日談を描いた「汚名」の原作小説は、当初は通常の単行本に収録されていなかったが、西暦2002年3月発行の徳間デュアル文庫「銀河英雄伝説外伝1・黄金の翼」に収録された。, 帝国軍カイザーリング中将の艦隊がアルレスハイム星域で同盟軍に奇襲をかけようとした[2]が、艦隊の一部が命令を待たずに発砲を開始してしまう。数で同盟軍に劣り、かつ潜伏中で柔軟な艦隊運動が取れないカイザーリング艦隊は同盟軍艦隊の反撃に遭い、損耗率6割に達する損害を被り敗走した。そしてカイザーリング中将は軍事法廷にて指揮能力の欠落を非難され、その上ひたすらに沈黙して謝罪も弁明もしなかったためさらに法廷の心証を害し、少将に降格された上で退役処分(事実上の懲戒免職)とされた[3]。そして、その汚名は帝国中に広がってキルヒアイスの耳にまで入った。, 宇宙暦792年/帝国暦483年5月。イゼルローン要塞を巡る帝国軍と同盟軍の5度目の戦い。外伝「黄金の翼」で描かれた(初出は道原版コミックだが、その原作となる小説ものちに刊行された)。ラインハルト(少佐)が初めて軍艦(駆逐艦エルムラントII)の艦長として戦いに参加した戦闘であり、キルヒアイス(中尉)も副長として同乗している。また、上司としてレンネンカンプ(大佐)が登場。さらに同盟側には第4艦隊司令官ドワイト・グリーンヒル中将、アレクサンドル・ビュコック提督(階級・指揮する艦隊は不明)、総司令官の副官としてヤン(少佐)が参加している。, 同盟軍の兵力は艦艇約51,400隻、総司令官は宇宙艦隊司令長官シドニー・シトレ大将。帝国軍はイゼルローン要塞とその駐留艦隊約13,000隻。要塞司令官はクライスト大将。駐留艦隊司令官はヴァルテンベルク大将。, 5月6日に戦闘がはじまり、当初はトゥールハンマーの射程外に於ける艦隊戦で開始されたが、数に勝る同盟軍が圧倒した。ラインハルトの指揮するエルムラントIIも、巡航艦を破壊するという戦果を挙げた後に後退している。劣勢となった帝国艦隊は、やがて要塞に後退を始めたが、この機を逃さずシトレが急速な前進を指示して両軍の艦艇が入り乱れる状態になり、帝国軍は敵が射程内でありながらトゥールハンマーが撃てないという事態が生じた。同盟軍は一気に要塞を攻略しようと要塞に肉薄、さらに無人艦を火船として次々と突入自爆させたが、進退窮まったクライストがトゥールハンマーの発射を命令、味方の帝国軍艦艇ごと同盟艦隊を砲撃した。これによって並行追撃作戦は失敗に終わり、同盟艦隊は残存兵力をまとめて撤退した。, この混乱に乗じて、ベーネミュンデ侯爵夫人の意をうけた帝国軍務省憲兵隊のクルムバッハ少佐がラインハルト暗殺を企てたが、キルヒアイスの援護もあって返り討ちにされた。, 敗者となった同盟軍では、それまで寄り付けなかった要塞壁に肉薄して大損害を与えたことから総司令官のシトレが高く評価された一方、兵力で帝国軍を圧倒しながらイゼルローン攻略に失敗した事から、ヤンはイゼルローンを外部から攻略することが不可能であると確信した。後にシトレはこの功績によって元帥に昇進し同盟軍制服組トップとなる統合作戦本部長に就任。半個艦隊でのイゼルローン攻略をヤンに命じる事になる。, 宇宙暦792年/帝国暦483年12月~翌年1月。ラインハルトが指揮する巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンによる同盟領への単独潜入とそれに関連した戦闘。, 巡航艦にはラインハルトが艦長(中佐)、キルヒアイスは保安主任(中尉)として乗り込んでいた。また、ワーレン少佐が副長として乗り込んでおり、作品の中で間接的に登場したミュラー中尉やアイゼナッハ少佐とともに、ラインハルトの知遇を得る機会として描かれている。, 12月、平時の無聊を解消すべく猛訓練に励み、自らも白兵戦訓練に参加していたラインハルトに、上官のレンネンカンプ大佐が、機密保持の誓約書までついた特務の話を持ちかけてきた。その大佐を通じて紹介された統帥本部作戦3課のアーベントロート少将から説明された特務の内容は、先の決闘事件で敵対したヘルクスハイマー伯爵がその後失脚し、軍事機密である指向性ゼッフル粒子発生装置の試作機を携えて同盟に亡命を企図しているので、密かに同盟領に潜入して先回りし、伯爵の亡命の阻止と装置の奪回ないしは船を撃沈する、というものであった。任務の困難さと機密の保持という特殊な条件、また軍歴に残らない点からラインハルトには拒否する権利も与えられたが、いかなる戦いも負けない退かない投げ出さないことを身上とするラインハルトは命令を受諾した。なお、この作戦には統帥本部から派遣されてきたフォン・ベンドリング少佐が監察官として同行した。, 命令を受けた翌日、ヘーシュリッヒ・エンチェンは訓練という名目でイゼルローン要塞を進発、回廊の同盟側出口付近で、既に知らされていたキルヒアイス以外の乗組員に事情が伝えられた。その直後、ラインハルトは同盟の哨戒部隊をおびき寄せて帝国の哨戒部隊と戦わせ、その隙に同盟領への侵入を果たすと、ベンドリングの情報をもとに辺境空域を大きく迂回してフェザーン回廊の出入り口まで進み、そこでフェザーンの駐在武官ミュラーからの情報を受けてヘルクスハイマー伯爵の船を追跡し、同行している護衛艦を撃沈した上で伯爵の船にキルヒアイス指揮下の陸戦隊が突入し、白兵戦の末の船を制圧、さらに船倉で装置を発見した。だが、伯爵とその一族は脱出ポッドの事故により死亡[4]、唯一、伯爵の娘であるマルガレーテという10歳の少女だけが生き残った。, 指向性ゼッフル粒子発生装置の制御コンピューターにはプロテクトがかけられており、通常のゼッフル粒子の発生以外は、指向性の制御もデータの閲覧も装置の移動も不可能だった。キルヒアイスとベンドリングは、プロテクトの解除方法を知っていると思われるマルガレーテからそれを聞き出そうと試みるが、父親の仇扱いされて協力は得られなかった。やむなく伯爵の船ごと同行させるが、途中で同盟の追跡部隊と遭遇してしまう。ラインハルトは追いすがる同盟軍巡航艦と激しいチェイスをしながら、通常型のゼッフル粒子で大爆発を起こして追跡部隊を撃退した。しかしそれによって包囲網は着実に狭まり、当初予定していた航路は完全に封鎖されてしまった。, ラインハルトが脱出方法を模索している間に、キルヒアイスはマルガレーテの心を解きほぐし、ようやく警戒を解いた。その時、マルガレーテは亡命の真相に繋がる話をキルヒアイスとベンドリングに告げ、この時のベンドリングの態度にキルヒアイスが疑念を抱いた。一方、フェザーンの駐在武官から新しい航路案と補給計画が示された。この時キルヒアイスがマルガレータとベンドリングの現状をラインハルトに伝えた上で、マルガレーテとの取引を提案した。熟考の末、他に選択肢が無いと結論したラインハルトはマルガレーテと取引し、伯爵の船や財産と共に同盟への亡命を認めることを条件にプロテクト解除方法を入手した。, そして開示されたデータの中には、ブラウンシュヴァイク公爵家を探っていたヘルクスハイマー伯爵の一族がリッテンハイム侯爵に狙われた経緯と、その大元になった「ブラウンシュヴァイク公爵の娘エリザベートが遺伝病持ちである」という情報が含まれていた。皇位継承権第一位のあるエリザベートが遺伝病持ちであれば、皇位が継げなくなるばかりか、ブラウンシュヴァイク公爵家もただではすまない。だがリッテンハイム侯爵の娘で第二の皇位継承者であるサビーネは、エリザベートとは母親が姉妹同士の従姉妹であった。つまりサビーネの母、そしてサビーネ自身もまた同じ血統、同じ病気持ちだという可能性があるだけでも皇位が継げなくなるばかりか、リッテンハイム侯爵家も危機にさらされてしまう。余計なことを知りすぎてしまったヘルクスハイマーは命を狙われ、巻き添えで妻を消され、一族を引きつれて帝国から夜逃げするしかなかったのであった。実はベンドリングはこのデータの奪取ないしは消去を真の目的として同行していたが、その内容と貴族の身勝手さにショックを受け、任務の放棄とマルガレーテの保護者として一緒に亡命する旨をラインハルトに告げた。彼の態度にある程度の納得を感じたラインハルトはこれを許可し、装置をヘーシュリッヒ・エンチェンに移設した後、伯爵の船を解放、マルガレーテやベンドリングと別れてイゼルローン回廊に向った。, 回廊付近で待ち伏せしていた同盟の部隊中央部を指向性ゼッフル粒子で撃破したヘーシュリッヒ・エンチェンは、回廊への突入を果たしたが、その時点でエネルギーが尽きた。慣性航行を続けながら機雷で相手の追撃を振り切ろうとしていたところに、ようやく帝国の補給艦と接触したが護衛艦を伴わずただちに補給を受けることは不可能に近かった。ところが補給艦から物資を宙に放出してヘーシュリッヒ・エンチェンに受け取らせるという補給方法が提案され、奇抜だが理に適っていると判断したラインハルトはその方法を受諾、物資の回収とエネルギーの補給に成功し同盟の追跡部隊を振り切った。なお、この時にワーレンが、補給艦の艦長が「沈黙艦長」と異名をとるアイゼナッハ少佐であるとラインハルトに告げている。イゼルローン要塞に帰還したラインハルトはすぐにアーベントロート少将の元に出頭し、任務の報告とともに、任務とは別に知りえた裏の事情を承知している事を告げ、これを伏せておく事と引き換えに自身とキルヒアイスの昇進を約束させた。, なお、この任務は極秘任務であるため戦歴には残らず、昇進も理由付けのため17歳の誕生日を待っての事となる。また、この作戦の中で指向性ゼッフル粒子を初めて使用したが、公式記録では3年後のアムリッツア会戦となっている(OVA版ではこの間のカストロプ動乱においても使用されている)。, 宇宙暦793年/帝国暦484年4月~5月、帝都憲兵本部に出向中だったラインハルトが捜査した殺人事件。なお、この事件を描いた原作短編「朝の夢、夜の歌」は、当初は通常の単行本に収録されていなかったが、西暦2002年3月発行の徳間デュアル文庫「銀河英雄伝説外伝1・黄金の翼」に収録された。, 世直しを志しているのに、今の腐敗した世で弱者に専横を振るう憲兵隊に出向させられたラインハルトは不本意だった。しかし、憲兵隊の方もまた、有能だが態度が悪く、しかも皇帝の寵姫の身内という扱いに困る立場にいるラインハルトに来られて迷惑していた(そもそも一般的な組織では、外部からの出向者自体が歓迎されない)。そんなとき、ラインハルトとキルヒアイスの母校である帝国軍の幼年学校で殺人事件が発生した。二人は期限付きで捜査の全権を与えられるという形で、体よく憲兵本部から放り出された。, 懐かしの母校は変わっていなかったが、ラインハルトたちはその変わらなさに今の世の硬直と停滞と老朽を感じ、それを象徴する老校長シュティーガーの態度に失望しながら、捜査を開始する。被害者ライフアイゼンは、食糧倉庫に忍び込んだところを頭部を強打されて変死していた。成績は凡庸、学年首席の優等生ハーゼによると、生徒間に敵がいたかは不明だが、成績が上がらないのを己の努力不足ではなく他人のせいにする傾向があった。そして捜査が進展しない中、学年次席のベルツが刺殺され、第二の犠牲者となった。, 奇妙なことに、ベルツの殺害現場では白壁に飛び散った血痕は拭い取られていたが、床の緑色のタイルに飛び散った血痕は拭い切れていなかった。そのことからラインハルトは、犯人は赤緑色盲ではないかと考える。それは、弱者や障害者を排除することを当然とするゴールデンバウム王朝下では本来生存さえ許されない、もちろん幼年学校から士官学校へ入って士官として栄達することなど許されない障害であった(原作発表当時の現実社会でも、赤緑色盲は社会的に大きなハンディキャップであった)。さらにライフアイゼンの死の真相と学年次席で第二の優等生のベルツが死んで誰が得するかを考え合わせたラインハルトは、ついに真犯人を探し出す。, だが、それは自分なりに最善を尽くしているつもりで邪道に走ってしまった弱者相手の、虚しくやりきれない勝利であった。せめてもの救いは、この功績でラインハルトたちが昇進し、危険でもやりがいのある戦場へと戻れることであった。, なお、この事件のさなか、ラインハルトの父セバスティアンが酒の飲みすぎで頓死した。アンネローゼは心から悲しんだが、ラインハルトは「これで姉上も俺たちも半分は解放された」と、安堵の色を見せた。, 宇宙暦794年/帝国暦485年3月21日~。ラインハルトがグリンメルスハウゼン艦隊所属の准将、キルヒアイスが大尉として参加。, 宇宙暦794年/帝国暦485年3月21日0240分、ヴァンフリート星域にて対峙していた帝国軍艦隊と同盟軍艦隊のうち、帝国軍右翼部隊と同盟軍左翼部隊が衝突し、戦闘が開始された。ラインハルトの所属するグリンメルスハウゼン艦隊は帝国軍左翼に展開しており、ラインハルトは左翼部隊に敵の側面を攻撃させることを考えるも、老耄の人であるグリンメルスハウゼンは一向に動こうとせず、ラインハルトはただ戦況を傍観するしかなかった。, やがて艦隊戦は個々の分艦隊がバラバラに行動して相手の後背を狙って渦を巻くように移動したために敵味方が入り乱れて膠着し、結局両軍とも大した戦果を挙げられなかった。この艦隊運動をラインハルトは酷評しているが、数百隻単位の小艦隊指揮官でしかない彼には相変わらずどうすることもできなかった。, その後は膠着状態に陥った最中、ミュッケンベルガーはグリンメルスハウゼン艦隊に後方基地建設の任を与えた。その実は戦力として期待できない老害のグリンメルスハウゼン艦隊を戦略的には無用と思われた地域へ遠ざける厄介払いであった。なおミュッケンベルガーは、このころはまだ皇帝の寵姫の弟である成り上がり者ラインハルトを気にかけていなかった。衛星ヴァンフリート4=2に向かい、設営を開始しようとする同艦隊だったが、ヴァンフリート4=2には既に同盟軍が駐屯しており戦闘に至った。, 帝国軍の攻撃を受けた同盟軍基地司令セレブレッゼ中将は艦隊に救援要請を発し、最も近くにいた同盟軍第5艦隊が真っ先に救援に駆けつけた。これに呼応してミュッケンベルガー率いる帝国軍本隊もヴァンフリート4=2に急行、衛星上空にて艦隊戦が展開された。艦艇数では帝国軍が上であったが航行可能空間の狭いヴァンフリート4=2宙域では数の利を生かせず、第5艦隊は単独でも互角に戦ったが、物量差を覆すことはできず、ビュコックは第12艦隊のボロディン中将に救援を求めた。, やがてボロディン率いる第12艦隊が救援に駆けつけるも、航行可能空間の狭さが災いし同盟軍も大兵力を展開できなかった。ボロディンは苦心しつつもビュコックの期待通りに狭い宙域に効果的に艦隊を展開させるが、展開を完了させる直前に後方から他の同盟軍艦隊[5]が大挙して押し寄せてくる。同盟軍の援軍は前方の第5、12艦隊を後ろから押す形になり、ボロディンの努力もむなしく狭い空間に大軍がひしめき合って身動きが取れない状態になってしまった。戦闘では両軍の艦艇が入り乱れる中、誤射や他の艦との衝突で撃沈されるなど同士討ちが多発した。その後は互いに大きな戦果を挙げることができないまま、4月末まで戦闘がだらだらと続いた。, 宇宙暦794年/帝国暦485年4月6日~。グリンメルスハウゼン艦隊所属の陸戦隊将官リューネブルク(同盟からの逆亡命者、元ローゼンリッター連隊長)准将が指揮し、ラインハルトが副将としてその部下にされた帝国軍陸戦隊と、衛星ヴァンフリート4=2に建設された同盟軍後方基地守備隊との戦い。, 元々はミュッケンベルガーがグリンメルスハウゼン艦隊を厄介払いするためにヴァンフリート4=2に後方基地設営を命じたのだが、同衛星には既に同盟軍が駐屯していた。ラインハルトは通信の解析結果から同盟軍の存在を予測し、ヴァンフリート4=2の偵察活動を提案するも、事なかれ主義が蔓延していたプフェンダー以下グリンメルスハウゼン艦隊参謀陣に反対される。しかし、同艦隊所属の陸戦部隊司令官リューネブルク准将がラインハルトの意見に賛同したはいいが指揮権を横取りし、ラインハルトは怒りと屈辱を抱いたままリューネブルクの下で働かされることになった。, 一方、帝国軍の来襲を知った同盟軍基地司令セレブレッゼ中将は同基地に駐屯していたローゼンリッター連隊に偵察を命じた。副連隊長ワルター・フォン・シェーンコップ中佐は藪蛇を危惧してこれに反対するも、功を焦る連隊長ヴァーンシャッフェ大佐は自ら装甲車で出撃し偵察を強行した。その数時間後にはシェーンコップもリンツらを引き連れて出撃している。やがて両軍は互いに敵軍を捕捉するも、リンツが「敵はこちらより一桁は多い」と述べたように帝国軍が数で上回り、同盟軍は撤退にかかった。しかし、シェーンコップたちのかつての上官リューネブルクはかつての部下たちの行動を読み、撤退ルートの途上に装甲車を配置して待ち伏せた。戦闘では帝国軍が圧倒し、同盟軍は装甲車7台中4台が破壊もしくは大破し数十名の戦死者が生じた。連隊長ヴァーンシャッフェ大佐も重傷を負い、基地に帰還後に死亡している。一方帝国軍は戦死者はおらず軽傷が数名のみであり、この遭遇戦は帝国軍の勝利に終わった。, その後、帰還したリューネブルクは敵の存在を報告すると共に同盟軍基地の攻略を提案し、それを承認したグリンメルスハウゼンは主将をリューネブルク、副将をラインハルトとする陸戦隊を派遣した。一方、同盟ではシェーンコップは死亡したヴァーンシャッフェの代理(連隊長代理)に任命され、ローゼンリッターの指揮を執ることとなった。, 基地攻防戦ではシェーンコップをはじめとする各陸戦隊の勇戦や、後方基地のため豊富に備蓄された火器、渓谷の出口にあり帝国軍が大軍を展開できない地の利等により同盟軍が帝国軍を何度か撃退していた。しかし、戦闘では素人であるセレブレッゼが指揮系統を放射状に広げた一方で、有線ミサイル車を巧みに運用したリューネブルクの指揮等によりやがて同盟軍の防衛線が突破され帝国軍は基地内に突入、同盟軍も少なくない犠牲を払った。当時のシェーンコップの愛人であるフィッツシモンズ中尉もこの時戦死している。, やがて前進したリューネブルクは、かつての部下であるデア・デッケンと遭遇、交戦する。その報を聞いたシェーンコップはデア・デッケンを助けリューネブルクと決着をつけるべく基地内を駆け抜け救援に向かった。その途中で基地に突入したキルヒアイスと戦っており、両者は互角の戦いを繰り広げるが決着はつかなかった。なお、互いに装甲服を着用し顔が見えなかったため、彼らは互いの正体を知ることはできなかった。シェーンコップはキルヒアイスに名を尋ねているが、答える寸前に爆発に遮られ、両名共にその場を離れている。, シェーンコップはデア・デッケンとリューネブルクが戦っていた場所に到着するが、デア・デッケンはすでに息絶えていた。悲しむシェーンコップにリューネブルクが襲い掛かり勝負は一進一退のまま決着はつかなかった。, ほぼ同時刻、乱戦の最中においてラインハルトとキルヒアイスは、偶然出くわした同盟後方部隊の総司令官であるセレブレッゼ中将を捕虜にするという、本人たちにも意外な手柄を立てた。また同盟軍守備隊の発した救援要請を受けたアレクサンドル・ビュコック中将率いる同盟軍第5艦隊がヴァンフリート4=2上空に到着。グリンメルスハウゼン艦隊はあわてて陸戦を中断して避退し、戦いはうやむやのうちに死傷者の山と生存者の憤懣だけを残して終わった。, 宇宙暦794年/帝国暦485年10月~12月10日。ラインハルト・フォン・ミューゼルが少将として参加、2千数百隻の分艦隊を指揮した。所属した母艦隊は不明。, 同盟軍の兵力は艦艇約36,900隻、総司令官はラザール・ロボス元帥。他には総参謀長ドワイト・グリーンヒル大将、作戦参謀ヤン・ウェンリー大佐、補給担当キャゼルヌ准将、駆逐艦エルムⅢ艦長アッテンボロー少佐、シェーンコップ率いるローゼンリッター連隊、本隊所属の空戦部隊にポプランとコーネフが参戦している。また、OVA版では第7艦隊司令官ホーウッド中将、第8艦隊司令官アップルトン中将、第9艦隊司令官アル・サレム中将が登場し、さらに劇中には登場しないがアンドリュー・フォーク中佐が作戦参謀として参戦している事がキャゼルヌの口から語られている。, 帝国軍はイゼルローン要塞と駐留艦隊(約20,000隻)。ミュッケンベルガー元帥が要塞で総指揮を執り、駐留艦隊はメルカッツ大将が指揮を執った。参謀として装甲擲弾兵総監オフレッサー上級大将、ゼークト大将、シュトックハウゼン大将(当時から要塞司令官だったかは不明)、シュターデン少将が参戦し、前線指揮官として、ミッターマイヤー准将、ロイエンタール准将、ビッテンフェルト大佐、ケンプ大佐、彼らの部下としてレッケンドルフ大尉、オイゲン大尉が参戦している。また、ケスラーが病気のグリンメルスハウゼンの代理として要塞に赴き、リューネブルク夫人が起こした事件とグリンメルスハウゼンが記した機密書類についてラインハルトと会話している。, ラインハルトに限らず、この戦いでは一個艦隊司令以上の上級指揮官よりも、ミッターマイヤー、ロイエンタールら下位の指揮官の活躍が目立った戦いであった。10月から11月にかけてはイゼルローン回廊同盟側出口付近にて宙域の争奪戦が行われた。ミューゼル分艦隊は前哨戦でワーツ分艦隊、キャボット高速機動集団を撃破するなど数々の戦果を挙げ、約36,900隻を擁する同盟軍を悩ませた。学生時代ヤンに敗れた秀才ワイドボーンもこの時ラインハルトの奇襲をうけて戦死している。同盟軍のグリーンヒル大将は作戦参謀ヤン・ウェンリー大佐に対策を命じ、ラインハルトの手の内を読んだヤン発案による時間差の包囲作戦を実施した。ラインハルトは危機に直面したが、同盟軍が戦力の出し惜しみをしたため助かった。その後、帝国軍は同盟軍を要塞におびき寄せるべく後退し、前哨戦は同盟軍の勝利に終わった。, 12月1日に開始された要塞攻防戦で、同盟軍は過去5度の攻略失敗を踏まえてホーランド少将が立案した作戦を実施した。これは要塞主砲トゥールハンマーの射程の境界をD線(デッド・ライン)と称し、同盟軍本隊がそのD線を出入りして帝国軍を挑発する「D線上のワルツ作戦」を展開して囮となり、帝国軍を退きつける間に、ホーランドが小型ミサイル艦隊を潜入させて要塞本体への奇襲攻撃を実行するというものであった。だが、ホーランドの策を看破していたラインハルトはミサイル艦隊を捕捉撃破し、さらに同盟軍本体を側面から強襲して損害を与えた。同盟軍本隊とラインハルト艦隊の戦力差は15対1と圧倒的に同盟が優勢であったが、同盟軍はトゥールハンマーの射界と回廊の航行不能宙域の間に狭い紡錘陣形でしか展開できず、ラインハルトは15倍の敵の先端部のみと互角に渡り合った。しかし、同盟軍の伸びきった陣形を見たミュッケンベルガーはトゥールハンマーの使用を諦めて他の帝国艦隊に側面を突かせた。対する同盟軍もヤンとグリーンヒルの発案で予備兵力を投入、結局戦闘は第5次イゼルローン攻防戦と同様の混戦となってしまった。, 混戦の打開を図ったラインハルトは積極的な献策によってミュッケンベルガーの了解と密かな敵意を得て、同盟軍と帝国軍を引き離してトゥールハンマーを使用できるようにすべく、自らの艦隊を囮として同盟軍を要塞から引き離すことに成功し、それを見たメルカッツも艦隊を後退させ、同盟軍を要塞主砲の射程内におびき寄せることに成功した。策に乗せられトゥールハンマーを撃たれた同盟軍は大損害を受け、敗走した。ラインハルトはこの功績によって中将に昇進する。ヤンはラインハルトの意図を見抜き、自分でも精力的と思える程様々な作戦を立案したが、悉くロボスに却下され、同盟軍の敗退を傍観することしかできなかった。しかし、いくつかの作戦立案の功績が評価され准将に昇進している。圧倒的戦力差があった第5次と比較して、今回は帝国・同盟の艦隊はほぼ同数であり、その割に同盟は健闘したと言えるが、それは戦略面で何ら意味の無い事であった。, この乱戦の最中、シェーンコップ率いるローゼンリッターは、リューネブルクとの決着をつけるべく強襲揚陸艦で帝国艦を次々と襲撃、リューネブルクへの「伝言」を書き残して挑発するという策でリューネブルクを追い込んだ。元々帝国軍内部で肩身が狭かった亡命者リューネブルクはこの件で居場所がなくなり、司令官であるミュッケンベルガーに呼びつけられて責任を取らされる形で自ら揚陸艦で出撃し、シェーンコップとの一騎討ちに及んで敗死した。, なお、本会戦と既述のヴァンフリート星域会戦をあわせた長編「千億の星、千億の光」は、原作発表順では帝国側の最終エピソードである(1988年)。, 宇宙暦795年/帝国暦486年2月。ラインハルトが中将として、そして一個艦隊指揮官として参加。そもそもこの会戦は皇帝フリードリヒ4世の在位30周年記念に花を添えるためというだけの理由での出征が発端であり、当然宇宙艦隊司令長官のミュッケンベルガーは消極的であった[6]。しかし、そんな無益な出征をおこなうゴールデンバウム王朝自体が許せないラインハルトは、消極的どころか苛立っていた。, 対する同盟軍は、新しく第11艦隊司令官に就任し、同盟軍史上最年少の中将[7]として「ブルース・アッシュビーの再来」とマスメディアに持ち上げられていたホーランド中将が「第2次ティアマト会戦の再現」を豪語[8]し、第11艦隊の投入が決定された。またシトレの意向でビュコック中将の第5艦隊、ウランフ中将の第10艦隊が投入されることになった。さらに国防委員会の承認が得られ次第、パストーレ中将の第4艦隊とムーア中将の第6艦隊も投入されることになっていた。, 会戦の序盤、同盟軍の第11艦隊では、先任のビュコック中将が増援を待つ方針をとったのを消極的と見たホーランドが苛立ち、ビュコックの命令を無視して艦隊を率いて孤軍突出、帝国軍をかき乱し、大損害を与え、帝国軍を撤退寸前まで追い込んだ。しかし、ラインハルトはこのホーランドの采配を「速度と躍動性には優れているが、他の部隊との連携を欠き、補給の伸長を無視している」と酷評している。ホーランドがラインハルトの部隊を攻撃すると、ラインハルトは後退して、第11艦隊が攻勢終末点に到達するのを待った。自分の将才を過信するホーランドはビュコックの三度の後退勧告も「先駆者は常に理解されぬもの」と無視し、突撃を繰り返した。OVA版では、ホーランドはさらに調子に乗って、オーディンまで侵攻して皇帝を処刑してやる、俺はリン・パオやアッシュビーをも超えてやると夢想を繰り広げるが、その瞬間、第11艦隊は後先考えない攻勢の果てに攻勢終末点に到達して力尽き、敵中に立ち往生して絶好の静止目標と化してしまった。, それを読んで待ち構えていたラインハルトはすかさず全艦の主砲の三連斉射を命じ、その三連斉射一度で第11艦隊を蹴散らして戦局を逆転させた上にホーランドをも旗艦ごと戦死させた。そして第二の三連斉射でとどめを刺して、本物の将才というものを見せつけた。, 帝国軍本隊は敗走する第11艦隊を追撃したが、あらかじめこの展開を予想して準備していたビュコックの第5艦隊、ウランフの第10艦隊が緊密かつ巧妙に連携した防戦を展開、大した戦果を挙げることは出来なかった。第3次ティアマト会戦は両軍にとって、これまでの無数の戦い同様に不本意な形で終了した。ラインハルトはこの戦いの功績によって大将に昇進。また帰還後に新造戦艦ブリュンヒルトを下賜される。, OVA版では、この戦いが全シリーズの最終エピソードとして制作された。OVA版は第一作「わが征くは星の大海(OVA版オリジナル)」(1988年)で、ブリュンヒルトに座乗したラインハルトが宇宙のかなたから登場するシーンで始まり、そして本作(2000年)ラストでラインハルトがキルヒアイスとともにブリュンヒルトに駆け込んで退場してゆくシーンが、全編の終幕となった(Blu-ray版では順番が変更されている)。, なお、道原かつみのコミック版では、逆にこの戦いが冒頭になり、ラインハルトが第11艦隊を撃滅するシーンから物語が始まっている。, 藤崎竜のコミック版では主にラインハルト、ミュッケンベルガーを中心とした帝国艦隊とホーランド率いる第11艦隊との戦いに焦点が置かれる形で描かれている。また、当時の門閥貴族の間で徐々に目障りな存在になりつつあるラインハルトを戦死させるという思惑も絡み合っており、多くの陰謀を抱え込む形で戦端が開かれる事になった。, 当初はラインハルト艦隊も前線に配備される予定であったが、直前にミュッケンベルガーはラインハルトを呼びつけ、後方待機を命ずる。彼は門閥貴族に戦争に介入される事を嫌悪し、その渦中にあるラインハルトを戦端から遠ざけようとしていた(戦争の最中に貴族の思惑で引っ掻き回されることを危惧したためでもある)。同じ頃、ラインハルトの座乗艦「タンホイザー」には貴族達の差し向けた参謀長、ノルデン少将が着任していた。, 一方、自由惑星同盟軍も帝国軍の動きを察し、アレクサンドル・ビュコックを筆頭にウランフ、ホーランド指揮下の艦隊をティアマト宙域に展開させて迎え撃った。しかし英雄志向の強いホーランドは作戦会議の席でビュコック、ウランフとの連携を拒絶。挙句、不遜な物言いに加えて大挙して通信回線に割り込んできたホーランドの部下達の気迫も相俟って、作戦会議はホーランドの専横を止められないまま打ち切られてしまう。, 戦端が開かれると同時に、ホーランドの旗艦であるエピメテウスが単艦で突撃。それに第11艦隊の僚艦達が追随して加速し、遂には艦隊全体の突撃へと肥大していった。今までのセオリーを全く逸脱したこの戦法によって、ホーランドと第11艦隊は完全なワンマンプレーの様相で戦場を蹂躙。一時は旗艦ヴィルヘルミナにさえ迫る勢いで帝国艦隊の多くを葬っていった。直後にホーランドは無傷のまま待機するラインハルト艦隊に狙いを定め、追撃。一方、この機を待っていたラインハルトは後退を命じてホーランド艦隊の「息切れ」を狙った。, これに対してホーランドは、帝国艦隊が「撤退」ではなく「後退」している事を看破し、罠と理解しつつも追撃を敢行。しかし艦隊の活動限界点に入って第11艦隊の僚艦は次々に脱落。最後まで追い縋った旗艦エピメテウスもまた、孤立無援のまま立ち往生する結果となった。これを好機と見たラインハルトは3度の一斉射でエピメテウスを轟沈。第11艦隊の多くは直後に駆け付けたビュコック、ウランフ両提督の艦隊によって辛くも壊滅を免れた。, なお、原作と異なりラインハルトは敗死したホーランドを「幾つも評価すべき点が見られた指揮官」とそれなりに評価している。また、原作では何ら活躍しなかったノルデン少将も、藤崎版では「ラインハルトを戦死させるために大貴族が送り込んだ間者」として描かれている。, 会戦後の帝国軍の再侵攻にそなえてイゼルローン回廊同盟側外縁の同盟軍が展開した辺境星区において、人為的ミスから物資輸送が滞り、対応しきれない軍に代って民間船約100隻が物資を運ぶ事になったが、宇宙艦隊司令長官ロボスが不明確な形で戦力の保護を命じたため、これに過剰に反応した護衛部隊が巡航艦グランド・カナルを除いて途中で引き返してしまい、そこで哨戒行動をとっていた帝国軍の巡航艦2隻と遭遇、戦闘が開始された。1対2で勝算の無いグランド・カナルは奮戦し、撃沈されるも、ひきかえに民間船の多くを脱出させる事に成功した。同盟軍は自らの不手際を隠す意味もあって艦長のフェーガン少佐を初め戦死者全員を英雄として祭り上げた。なお、ヤン・ウェンリーはその意図を見抜いて皮肉を込めたコメントをインタビューで述べたが、マス・メディアは伝えなかった。, OVA版では同盟軍が辺境星区に展開した理由は第3次ティアマト会戦の準備のため、時系列も同会戦が開始される前とされ、ホーランドが登場して、「会戦前に戦力温存を図るのは当然。1隻の犠牲で9隻が救われた。ロボス閣下は間違っていなかった」と、軍の意向に沿ったコメントをインタビューで述べる等の変更がある。, 帝国暦486年3月、ブラウンシュヴァイク公爵の私邸に於ける門閥貴族の親睦パーティーで発生したクロプシュトック侯爵による爆破テロ事件と、それに続く討伐の総称。, このパーティーにはラインハルトも招待されていたが、パーティーのさ中に男爵夫人の一人が貧血を起こして倒れ、従者達によって椅子に座らされ、その椅子に置かれていた黒いケースが会場の外に運び出されようとした瞬間爆発を起こした。当初の場所から移動させられていたため、ラインハルトやブラウンシュヴァイク公爵など、会場内にいた者の多くが命拾いした。, かつてブラウンシュヴァイク公オットーと政争を繰り広げたクロプシュトック侯ウィルヘルムが爆破事件の犯人であると判明したため、激怒したブラウンシュヴァイク公は自ら司令官となって艦隊を率い、クロプシュトックの領土である惑星に赴いた。だがブラウンシュヴァイク公及び配下の指揮官が全て戦闘経験の無い貴族であったため、補佐役として「戦闘技術顧問」という肩書きの実戦指揮官が同行し、アドバイスを行う事になった。この戦闘技術顧問の中にウォルフガング・ミッターマイヤーとオスカー・フォン・ロイエンタール(ともに少将)がいた。, クロプシュトックは私兵を揃えて迎撃態勢を取っていたが兵力の劣勢を覆せず、クロプシュトック領は戦闘開始後一週間で討伐艦隊に制圧された。ミッターマイヤーはこの時、自分に指揮を任せれば3時間で決着をつけられると言っているが、実際には彼に指揮権は無く、彼の発した様々なアドバイスも無視あるいは却下され続けていた。, 上記のクロプシュトック事件(原作時系列)に関連して発生した出来事。ミッターマイヤーとロイエンタールがラインハルトの陣営に加わる経緯となった。, クロプシュトック領を制圧後、貴族達による略奪と虐殺を防ぐためにミッターマイヤーは腐心していたが、数人の青年貴族が起こした老婆に対する凌辱と略奪・殺害の現場を見るに至り、その主犯格の男を直ちに銃殺した。軍規に基づいた行動ではあったが、その主犯の男がブラウンシュヴァイク公の縁者であり、しかもミッターマイヤーはそれを承知の上で銃殺した。メンツを潰されたブラウンシュヴァイク公はこれに激怒しミッターマイヤーを逮捕したが、正当な理由が無いため処罰出来ずにいた。軍法会議でミッターマイヤーの潔白が証明される前に暗殺される危険を感じたロイエンタールは、面識こそ無いが明らかに門閥貴族と反目していると思われるラインハルトを訪ね、ミッターマイヤーの救出を嘆願した。いくばくかの質問の後、ロイエンタールの嘆願が罠では無いと確信したラインハルトは、ロイエンタール及びキルヒアイスとともに軍刑務所に乗り込み、ミッターマイヤーを殺そうとしていたフレーゲルと相対した。一触即発の状態となったが、後から登場したアンスバッハの機転でその場は収まり、フレーゲルは不満たらたらの体ながら撤収した。命を救われたミッターマイヤーは、ロイエンタールともどもラインハルトに忠誠を誓った。, 5月9日、ミッターマイヤーは起訴猶予で釈放され、ロイエンタールとともにラインハルトの艦隊に配属されたが、その最初の戦いである惑星レグニッツァ上空の戦いで、コルプト子爵(ミッターマイヤーが銃殺した青年貴族の兄)に命を狙われる事になる。, OVA版では両事件は分離され、クロプシュトック侯事件にミッターマイヤー・ロイエンタールは関与していない(詳細はこちら)。またミッターマイヤーがブラウンシュバイク公の縁者を銃殺して逮捕され、ラインハルトに助けられるエピソードもOVA版のクロプシュトック候事件とは別に存在する(どのような事件があったかの詳細は不明)。, 帝国暦486年5月16日、ベーネミュンデ侯爵夫人シュザンナが皇帝から愛人としての立場を解かれ、意を受けたリヒテンラーデ侯によって後宮からの退出を命じられた。皇帝に見捨てられた事にショックを受けたシュザンナは、その原因がアンネローゼにあると逆恨みして部下に襲撃を命じた。, 翌17日、ピアノ演奏リサイタルから帰るアンネローゼ一行(ラインハルトとキルヒアイスを含む)を襲撃させた。だが警戒を怠らなかったラインハルトとキルヒアイス、及び救援に駆けつけたミッターマイヤーとロイエンタールによって襲撃犯は撃退され、一部は拘束されてシュザンナの意を受けた行為である事を白状した。, 道原版コミックスでは、襲撃を直接指揮していたベーネミュンデ侯爵家の執事が捕まった際に「シュザンナ様と共にあることはできなくても、共に滅びることはできる」の一言と共に自害している。執事にとっては叶わぬ恋慕の感情が高じての、一種の無理心中であったかのように描写されていた。, OVA版ではシュザンナ自らが襲撃に参加、アンネローゼを手にかけようとするが、オーベルシュタインの機転によって撃退されている(後述)。, 翌日、グリューネワルト伯爵夫人が暗殺されたという虚報を聞かされて歓喜したシュザンナは、皇帝からの呼び出しという不自然な通告にも疑問を抱かず、意気揚々と出かけた。だが、そこはノイエ・サンスーシではなく典礼尚書であるアイゼンフート伯爵の邸宅であった。全てを悟ったシュザンナは狂乱と悪態の限りを尽くした後、毒入りの酒を無理やり飲まされ、死亡した。, 宇宙暦795年/帝国暦486年9月4日。帝国軍ラインハルト艦隊と同盟軍第2艦隊の戦い。第4次ティアマト会戦の前哨戦に位置されている戦い。ラインハルトがミッターマイヤー/ロイエンタールを配下として戦った最初の戦いであり、戦艦ブリュンヒルトが実戦に登場した初めての戦いでもある。, 長年の悲願であるイゼルローン要塞攻略を目指す同盟軍は要塞に7度目の攻勢をかけるべく第2/第10/第12艦隊の3個艦隊を投入し、イゼルローン回廊同盟側出口の一つであるティアマト星系を進軍していた。同盟軍艦隊の内、先行していた第2艦隊が木星型惑星レグニツァの大気圏内を航行している所を帝国軍が探知し、折り悪くフレーゲル男爵と本気の口論を始めたラインハルトは、レグニツァへの出動という形で体よく要塞から追い出された。, 惑星レグニッツァの大気圏はレーダーがほとんど効かず、両軍共に目視で探査、航行しており、双方全く予期しない嵐の中の遭遇戦という形で砲撃戦が開始された。当初はパエッタ中将率いる同盟軍第2艦隊が優勢で完勝寸前のように思われた。だがラインハルトは惑星レグニツァの大気に核融合ミサイルを撃ち込み、水素とヘリウムからなる大気を爆発させ、巨大なガスの奔流を第2艦隊に向けて叩きつけるという奇策を用い、戦局を一瞬で逆転させた。形勢不利を悟ったパエッタは自軍を撤退させ、一方のラインハルトも逆襲を被る危険を避けるため撤退した。両軍にとって消化不良な一戦であり、両軍の被害は互いに自然環境が不利に働かなければ自軍が勝っていたと主張しうる程度のものであった。この戦いの直後、戦艦アルトマルクの艦長であるコルプト子爵が、戦乱に乗じてミッターマイヤーの乗艦に砲撃したが、撃砕はならず、逆にミッターマイヤーの反撃によって撤退する同盟軍艦隊の正面におびき出され、同盟軍の一斉砲撃を受けて艦もろとも四散している。, 劇場版第1作では描写が大きく異なる。帝国軍総司令官ミュッケンベルガー元帥は同盟軍の侵攻に向け、本国からの増援として回廊内に到着したばかりの「スカートの中の大将」ラインハルトを「招かれざる客」とみなし、そんな客は要塞に着く前に消えてくれれば幸いとばかりに、惑星レグニツァに向かわせた。パエッタは数において優勢でありながら有利な戦況を作り出せず、「体当たり攻撃」などという愚劣な命令を出してヤンを呆れさせている。ラインハルトはたった1発の核融合ミサイルで同盟軍を混乱に陥らせたが、ヤンはラインハルトの策を察知し、その意を受けたアッテンボローが、旗艦パトロクロスの舵を勝手に動かして艦を離脱させ、パトロクロスとそれに追随した少数の艦を救っている。そして、パエッタは呆然と撤退を呟くだけだった。なおOVA版でのアムリッツァ星域会戦では、ヤンはこの戦いでラインハルトが使った戦法を用い、恒星アムリッツァに核融合ミサイルを撃ち込むことで恒星の核融合反応を増大させ、それにより増大した太陽風を追い風にしてミッターマイヤー艦隊に急接近し、損害を与えた。, 藤崎竜の漫画版では、若干の設定変更が加えられた上で一部描写が加味されている。なお、星系名は「レグニッツァ」と表記されている。, 宇宙暦795年/帝国暦486年9月11日。ラインハルトが大将/左翼部隊の司令官として参加。ラインハルト率いるミューゼル艦隊の戦力は、惑星レグニッツァ上空の戦いでほぼ損害が生じていないとされているので、引き続いてすべて参加していれば12,200隻、将兵130万人ほどの規模を保っていた事になる。, 惑星レグニッツァ遭遇戦後も両軍は強大な戦力を維持していた。同盟軍はレグニッツァでの失敗を取り返そうと意気込むパエッタ中将の第2艦隊を前衛として進軍を開始し、一方の帝国軍もティアマト星域で同盟軍を迎撃する作戦が立案された。なお、ミューゼル艦隊はミュッケンベルガー元帥直々に艦隊左翼部隊に指名されたが、これはラインハルトの失敗を狙う帝国上層部の罠であることが会戦当日に判明する。, ラインハルトは、ミュッケンベルガーの策謀によって単独で突出させられ、危うく囮にされるところを、「右に転進して敵の眼前を横断する」という常識外の大胆な運動で敵味方の不意をついて危機を脱した(これについてラインハルトは「こんな邪道は二度と使わぬ」と述べている)。誰もが呆然と見守る中、ミューゼル艦隊は両軍の前面を通り過ぎて同盟軍の左翼側面に回りこみ、有利な占位に成功した。一方、我に帰った両軍の主力は衝突せんばかりの距離に接近しており、そのまま芸のない正面からの乱戦にもつれこんだ。当初はラインハルトの側面攻撃が功を奏し、帝国軍が優勢に戦いを進めた。しかし、同盟軍参謀長グリーンヒル大将の提案により、同盟軍は陽動のため1部隊を派遣して帝国軍の退路を断つ動きをさせると、帝国軍は狼狽し、同盟軍が有利に戦いを進めるようになった。同盟軍の陽動部隊はラインハルトの部下のロイエンタールにより壊滅させられた。その後も同盟軍が優勢に戦いを進めたが、ラインハルトは同盟軍が疲労しているのを見てとり、部下のミッターマイヤーを先鋒として同盟軍の後方から中央突破を図った。疲労してエネルギーを消耗していた同盟軍はこの攻撃に苦戦したが、同盟軍のウランフは後背のラインハルトに対しては後退し、逆に前方に打って出て帝国軍本隊に突撃、優勢に戦いを進めた。しかしラインハルトはウランフ艦隊を追撃して帝国軍本隊を救援し、巧みな指揮で同盟軍を翻弄し大損害を与えた。, 相次ぐ大損害を受けた同盟軍はついに撤退したが、帝国軍本隊もまた同盟軍に勝るとも劣らぬ損害を被り、同盟領への進撃を断念して撤退した。結局この戦いもまたなんらの戦略的意義もなく、ただラインハルトたちの株を上げ、ゴールデンバウム王朝の終わりを早めただけに終わった。, なお、劇場版第1作では一部描写が異なっている。会戦序盤、ラインハルトが敵前横断を行った際にその意図を見抜いたヤンがパエッタに攻撃を強く具申するが、罠だと踏んだパエッタは指揮権を盾に頑なに却下するというOVA特有の彼の頑迷さを表す描写が追加されている。会戦中盤~終盤の陽動作戦についても、少数の無人操縦艦で構成された陽動部隊を送り込み、その指揮をヤン・ウェンリーが執るよう変更されている。陽動部隊は大量のデコイを放出して帝国軍を動揺させるが、策を見抜いていたミッターマイヤーが指揮下の高速戦艦を送り込み、撃破されている。ヤンの乗るユリシーズはこの攻撃を切り抜けたが、陽動作戦は失敗し帝国軍は全面攻勢を開始した。その後、同盟軍が包囲殲滅され、帝国軍が勝利する寸前の所でヤンが戦艦ユリシーズで単艦敵陣に侵入、旗艦ブリュンヒルトの下方に密着してラインハルトを人質にとり、同盟軍本隊の脱出を成功させるという演出が盛り込まれた。したがってOVA版では、この戦いで二人が互いの存在を知った事になっている。, また、ウランフやボロディンは登場しない[10]。パエッタについても、この戦いにおいてヤンの献策を容れなかった不明を恥じてヤンの能力を認めることになるが、その続編となるOVA版/劇場版第2作においては原作に準じて再びヤンの進言を却下しており、彼の描写がいささか苦しくなっている[11]。, 帝国軍はラインハルト、ミュッケンベルガー以外の艦隊司令官については描写がないが、ボーステック社のゲームではアイゼナッハ、シュターデン、エルラッハ、フォーゲルらが参戦している。, この戦いの後ラインハルトは上級大将に昇進し、さらに断絶していたローエングラム伯爵家の名跡を継いで、名ばかりの貧乏貴族から本当の貴族へと立身出世した。, 宇宙暦795年/帝国暦486年11月。アルレスハイム星域の会戦の後日談。この原作小説である「汚名」は、当初は通常の単行本に収録されていなかったが、西暦2002年3月発行の徳間デュアル文庫「銀河英雄伝説外伝1・黄金の翼」に収録された。外伝シリーズの中でも比較的早い時期に制作されている。なお、現行のBlu-rayリマスター版では、この「汚名」が全編の最終エピソードとなっている。, 第4次ティアマト会戦とアスターテ会戦の間に、ラインハルトとキルヒアイスは休暇をとる事が出来た。ローエングラム家の家督を相続する各種手続きが必要なラインハルトの勧めで、キルヒアイスは先に一人で観光地クロイツナハIIIに赴いたが、滞在先のホテルで老人を襲う暴漢と遭遇し、これを撃退した。そしてキルヒアイスは、その老人が帝国暦483年にアルレスハイム星域で惨敗した愚将の汚名高いカイザーリング退役少将だと知り、伝えられるような暗愚さが相手に無い事を奇異に感じる。, その一方でキルヒアイスは、暴漢が正気を無くしている事にも気がついたが、事情聴取のため赴いた現地警察のホフマン警視から、暴漢が現役の軍人でサイオキシン麻薬中毒患者であると説明され得心が行った。だがサイオキシン麻薬の取引があるという密告があったのでその捜査に協力しろという申し出には納得が行かずに断ろうとしたものの、警察と軍隊との軋轢の存在を訴えられ、さらに麻薬中毒患者から生まれた奇形児の写真を見せられ、義憤にかられたキルヒアイスは協力の申し出を受諾した。, カイザーリングから招待された夕食の席で、キルヒアイスはバーゼル中将夫妻の話を聞かされ、バーゼルの妻ヨハンナの立体写真を見せられた。老人だが美しいと感じられるヨハンナに対するカイザーリングの気持ちと明哲な態度を知ったキルヒアイスは、なおさらアルレスハイム星域会戦の敗北の理由が分からなくなった。店を出た帰り道、ホフマンの出迎えを受けたキルヒアイスは、麻薬中毒の暴漢がかつてカイザーリング艦隊所属の兵士だった事を聞かされた。その夜、キルヒアイスに暗殺の手がのび、カイザーリングへの疑惑は一層増したが、その一方でバーゼル夫妻が予定より早くクロイツナハIIIに到着している事を知り、それがカイザーリングに伝わっていない事にキルヒアイスは不審を感じる。翌朝、カイザーリングの紹介でバーゼル退役中将と会ったキルヒアイスは、その人間性にやや不信を感じて到着日時の虚偽を改めて確認し、疑っている事を敢えてバーセルに気づかせた。その後、キルヒアイスは展望レストランで様子がおかしい男を見つけて尾行し、逆にフライングボールの競技場に誘い込まれてナイフを持った男達に襲われた。キルヒアイスはフライングボール特有の低重力フィールドで苦心しながらも反撃し、さらにシャッターを開けてその流血沙汰を外部にさらして野次馬に警察を呼ばせ、窮地を脱した。, その直後、ホフマンからキルヒアイスは、バーゼルがアルレスハイム星域会戦の時にカイザーリングの下で補給を担当しており、最初にカイザーリングを襲った麻薬中毒の暴漢がその補給部隊の兵士で、しかもバーゼル自身が会戦の直前に憲兵隊から麻薬不法所持の件で取調べを受け、カイザーリングの証言で無罪になっていた事を聞いた。そしてキルヒアイスは、バーゼルこそが麻薬組織の元締で、その麻薬禍によって中毒患者の将兵が暴発したというアルレスハイム星域の会戦の真相に気がつき、その証拠を得る決意でカイザーリングを訪ねて証言を促したが、ヨハンナに対するカイザーリングの想いがそれを拒んだ。アンネローゼに対する自分の想いと重ね合わせたキルヒアイスは、それ以上は何も言えなかった。, ホフマンの手引きでヨハンナと面会したキルヒアイスは、密告したのがヨハンナで、しかも匿名でバーゼルにも忠告したものの、それが逆効果となってバーゼルはカイザーリングが自分を裏切ったと考えて命を狙った、という構図を聞かされた。しかしそれでもなおバーゼルを愛するヨハンナは証言を断り、キルヒアイスとホフマンは、最後の手段としてバーゼルが自白するようにしむけた。策にかかったバーゼルはキルヒアイスを買収しようと試み、それが失敗するとキルヒアイスを殺そうとしたが、一連の発言がすべてホフマンによって録音されており、バーゼルは諦めた様子でヨハンナに事情を伝えたいと電話を入れた。それが証拠隠滅を命じたものだと気がついたキルヒアイスは、ヨハンナの部屋に駆けつけた。ヨハンナはバーゼルの意に沿って資料を暖炉で燃やそうとしており、キルヒアイスの説得にも耳を貸さず、彼女を止めるには撃つより他になかったがキルヒアイスは撃てなかった。しかし、後方から現れたカイザーリングがヨハンナを撃ち、自分を撃ったのがカイザーリングだと気づいたヨハンナは微笑みながら死んでいった。事件は解決したが、キルヒアイス自身には考えるべき問題がいくつか提起された。, そして、ようやく到着したラインハルトに羽を伸ばせたかと聞かれたキルヒアイスは、「私の羽は、ラインハルト様のおそばでこそ伸ばせるのです」という感慨深い一言を述べた。, 宇宙暦796年[12]/帝国暦487年2月。ラインハルトが上級大将に昇進し、同時にローエングラム伯爵家の名跡を継いで初めての出征。また原作およびOVAの最初のエピソードである。, 劇場版(第2作)においては、かなり掘り下げた改変がされている。そこでは、ラインハルトの実力を試すという帝国軍三長官の思惑、ならびにラインハルトの勝利と栄達を阻もうとするブラウンシュヴァイク公爵の策謀によって幕僚のミッターマイヤーとロイエンタール、参謀長のメックリンガー、ブリュンヒルト艦長のシュタインメッツが転属させられ、残されたのはキルヒアイスだけであった。この出征におけるラインハルトの配下はミッターマイヤーとロイエンタールの評するところ「融通の利かない」メルカッツ、「扱いづらい」ファーレンハイト、「実戦には向かん」シュターデン、「足手まといにしかならん」エルラッハにフォーゲルとなり、「手足を縛られた上に、重石までつけられた」状態であった。兵力は艦艇約2万隻。さらにフレーゲル男爵によって、出征の情報がフェザーンのルビンスキーを通じて同盟にリークされるという念の入りようであった。, 一方同盟側では、情報を得た国防委員長トリューニヒトの命により、ヤンとラオの所属する第2艦隊(OVA版と劇場版、藤崎版コミックスではアッテンボローも所属している)、フィッシャーの所属する第4艦隊、そしてジャン・ロベール・ラップの所属する第6艦隊の、あわせて3個艦隊、合計4万隻が動員された(劇場版第2作はOVA第三期開始の宣伝もかねた「顔見世興行」的な要素が強い作品で、ストーリーは各陣営の主要キャラクターが多数登場する展開に改変された)。, なお、道原版コミックスでは、原作やOVA版と異なり「双璧」ミッターマイヤーとロイエンタールの両者ともラインハルト指揮下で参加している[13]。彼らはラインハルトが忠誠を尽くすに足るかをこの戦いで見定め、ラインハルトもまた彼らの戦闘指揮をこの戦いで評価する事となる(同P167。また、同作ではP236-237等で第4次ティアマト会戦のエピソードを混入しており、その描画方法からラインハルト指揮下での両者のデビュー戦と読む事ができる。第四次ティアマト会戦自体はP144で描かれているが、それに両者が参戦しているかどうかは描かれていない)。なお、二人が参戦したために提督の顔ぶれはメルカッツ・シュターデン・ファーレンハイト・ミッターマイヤー・ロイエンタールという布陣になっている(ただしエルラッハ少将もP230で登場している)。, 同盟軍はこの数と地の利を使ってダゴン星域会戦と同じ包囲殲滅戦を企図したが、逆にラインハルトの各個撃破の好餌となった(藤崎版コミックスでは更に設定が掘り下げられ、同盟軍はトリューニヒト国防委員長の意向によって「第2、第4、第6艦隊にそれぞれ戦果を競わせ、最大の功を挙げた者を重用する」という約定が3人の司令官に伝えられていた。そのためパエッタ中将をはじめとした各司令官は連携を取らなかった」という内容が加味されている)。当初はラインハルトの幕僚たちは各個撃破に徹するラインハルトの作戦を理解出来なかったが、唯一作戦に好意的印象を持ったとキルヒアイスに印象づけたファーレンハイトが先鋒となり、正面から接近していたパストーレの第4艦隊約12,000隻を最初に攻撃、先制攻撃で優位に立った。帝国軍の動きを予測していなかった第4艦隊は対応が遅れ、一方的に撃破されることとなった。, この時点で第2艦隊の次席幕僚を務めていたヤンは、直ちに第6艦隊と合流を図り戦力の集中を図るべきとパエッタに進言したが、それは第4艦隊がすでに敗退しており、彼らを見殺しにするという前提であった。第4艦隊の奮戦を期待し感情的になるパエッタは進言を却下し、間に合うはずもない第4艦隊の救援に向った。これによってラインハルトの勝利がほぼ確定した(藤崎版コミックスでは上記の追加設定のため、ヤンが第6艦隊との連携を進言したにもかかわらずパエッタは棄却している)。, 戦闘開始4時間でパストーレ中将は戦死して第4艦隊は壊滅し、対するラインハルトの艦隊はほとんど損害が生じなかった。なお、第4艦隊の組織的抵抗が途絶えた時点で、メルカッツはラインハルトに対し戦術上当然である掃討戦を具申しているが、ラインハルトは戦力の温存を理由に却下。第4艦隊残存戦力を放置して第6艦隊へと進軍を開始する。この判断は吉と出、続く第6、第2艦隊との戦闘を数的にも有利に進めることができた。約4時間後、時計回りに迂回したラインハルトの艦隊は、今度はメルカッツの艦隊を先鋒にして、第6艦隊の側背(4時半の方向)から攻撃を開始した。第6艦隊司令官のムーアはその場での反転迎撃を企図し、禁忌とされる敵前回頭を指示。その結果全艦が無防備な側面をさらけ出した状態で砲撃を受けて、第6艦隊は壊滅した。ムーアは降伏勧告を拒絶して乗艦のペルガモン及びジャン・ロベール・ラップとともに戦死した。, 第4・第6艦隊を撃破したラインハルト艦隊は、そのまま第2艦隊との戦いに臨んだ。両軍はほぼ正面から対峙するが、劣勢な第2艦隊はすでに逃げ腰で、ラインハルト艦隊の先制を許してしまう。戦闘開始直後に旗艦パトロクロスの艦橋が被弾し、パエッタは重傷を負って、健在な士官で最高位のヤンが指揮権を引き継いだ。ヤンは各個撃破で不利になる事態を見越して戦闘開始前に各艦の戦闘コンピュータにいくつか対応策をあらかじめ入力しておき、状況にあわせて指定したものを実施させる方法で指揮した。この時ヤンが使った「ラインハルト艦隊の中央突破を逆用して後背にまわり、引き分けに持ち込む」作戦が功を奏し、戦況はお互いの艦隊が相手の艦隊の後尾に食らいつくという、さながら2匹の蛇が互いの尾を狙って喰らい合うような形で環状状態となる。この際、帝国軍のエルラッハ少将が命令を無視して敵前回頭を行ったところで乗艦が被弾し戦死している。戦いは消耗戦となり、ラインハルトはこれ以上の戦闘は無意味であるとして撤退し、ヤンも追撃を行わなかったため、戦闘は終了した。, なお、ラインハルトの各個撃破戦術を打ち破って上記の環状状態を生み出したヤンはこれを「人類の有史以来、幾度も繰り返されてきた光景」と評する一方、己が策を破られて消耗戦へと持ち込まれたラインハルトはこれを「無様な陣形」と評した。, 会戦全体で、帝国軍の戦死者は約20万人、同盟軍の戦死者は約200万人(OVA版では帝国軍15万人、同盟軍は150万人)に達した。一方、同盟はこの会戦での敗北を誤魔化すため、指揮を執ったヤンを英雄として大々的に喧伝している。, この戦いの武勲によってラインハルトは元帥に昇進し、元帥府を開いてミッターマイヤー・ロイエンタール以下有能な将兵を多数集め、さらに宇宙艦隊副司令官に任命され、事実上帝国正規艦隊の半分を己の私兵とした。, 宇宙暦796年/帝国暦487年5月。少将に昇進し、半個艦隊規模で新設された同盟軍第13艦隊の司令官となったヤン・ウェンリーに対し初の任務として命じられた、イゼルローン要塞の攻略戦。, 過去のイゼルローン要塞攻略戦従軍の経験を踏まえて「イゼルローン要塞は外部からの攻撃では陥落しない」と考えていたヤンは要塞を内部から占領する事を考え、その実行役に帝国からの亡命者で組織され、同盟軍最強と名高い「薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊」を選んだ。まず、偽の救難信号によってゼークト大将の駐留艦隊を要塞から引き離し、その隙に拿捕した帝国軍の艦船を使って要塞内部に帝国軍兵士に変装したローゼンリッターを送り込んだ。, 要塞内に潜入したローゼンリッターは、駆け付けた警備兵に「同盟軍がイゼルローン回廊を無事通過する手段を得ている」と嘘を伝え、要塞司令官シュトックハウゼン大将の元に案内させた。, これらの関門を上手くクリアし、最終的にシェーンコップが要塞司令室にてシュトックハウゼンを拘束、人質に取ることで要塞中枢部を制圧、要塞を無力化することに成功した。, こうして要塞への侵入・制圧に成功した第13艦隊だったが、誘い出された要塞駐留艦隊はいまだ健在であった。ゼークト側へ「要塞内部で叛乱」との偽情報を流し疑心暗鬼を誘う。これを受けて要塞へ引き返そうとする(ここで本当の敵の意図を察したオーベルシュタインは罠だと帰還するのを止めるため説得しようとするが、ゼークトはそれを聞き入れなかった。愚行に呆れた彼は軍務を放棄、要塞陥落寸前に単身シャトルで脱出している)。何も知らない帝国軍艦隊に対し、ヤンは要塞主砲を2回放って数千隻の艦艇を破壊したうえ、降伏あるいは逃亡を勧告する。しかしこれを侮辱と受け取ったゼークトは「全艦突入して玉砕し、以て皇帝陛下の恩に報いる」と返信、艦隊全艦に命令して突撃を開始した。自身の独りよがりな軍事ロマンチシズムを他の兵を巻き込んでまで展開するゼークトに対し、ヤンは要塞主砲の第3射でゼークトの旗艦ほか艦艇1000隻ほどを「消滅」させた。これを見た駐留艦隊の各艦は次々と艦首を翻し、帝国領方面へ撤退していった。, その後ヤンはハイネセンにイゼルローン要塞占領の通信を入れ、同盟軍は7度目にして悲願のイゼルローン要塞攻略を果たした。味方に一人の犠牲も出さずにイゼルローンを陥落させたため「奇跡のヤン(ミラクル・ヤン)」「魔術師ヤン(ヤン・ザ・マジシャン)」と称されるに至った。, この歴史的敗北は帝国を揺るがし、国事に無関心な皇帝フリードリヒ4世さえもが国務尚書を通して事情の説明を要求してきたほどである。帝国軍三長官(軍務尚書、統帥本部総長、宇宙艦隊司令長官)はそろって辞表を提出し、合わせてシュトックハウゼン・ゼークト両司令部唯一の生還者であるオーベルシュタインを、自分だけ生きて帰ってきたこと自体を白眼視して詰め腹を切らせようとした。しかし、オーベルシュタインはこの危機を逆用して、ラインハルトに己もまたゴールデンバウム王朝そのものを憎んでいるという本心を吐露して自らを売り込んだ。そしてラインハルトは皇帝に提示された三長官の地位を辞退し、彼ら全員の留任と引き換えにオーベルシュタインの助命及び元帥府への編入を取り付た。, この作戦は、当初よりローゼンリッターの連隊長のシェーンコップの裏切りの可能性が指摘されており、当の本人がその事を示唆しているが、ヤンは承知の上で「対策は無意味」としてあえて作戦を決行した。失敗しても自分とシトレが責任を取るだけでリスクは少なく、成功した場合は多大な成果をもたらすとの判断による。またオーベルシュタインは、艦隊を要塞からおびき出すこと、再度艦隊を要塞へ呼び戻すこと、この二点については「同盟の罠である」と看破し、意見具申を行っており、この点でも失敗の可能性があった。, ヤンと命令者であるシトレは、「この作戦が成功すればイゼルローン要塞の武力を背景に帝国と和平協定を結び、つかの間ではあっても有意義な平和が到来する」と期待した。しかし、その思惑とは正反対に、あまりにも鮮やか過ぎる成功が民衆に更なる戦果への期待をかきたて、後の自由惑星同盟軍による帝国領侵攻という無謀な作戦につながり、ひいては同盟滅亡の原因となり、ヤンはむしろこの作戦の成功を悔やむ事になる[15]。, 宇宙暦796年/帝国暦487年5月。財務尚書だった故・カストロプ公オイゲンの不正蓄財に対する調査と、財産の返還を後継者である息子のマクシミリアンに求めたところ、彼はこれを拒否して武力抵抗に及んだ。帝国はシュムーデ提督率いる艦隊を討伐軍として派遣したが敗北する(原作では2度目の敗北が存在する)。ラインハルトの工作によってキルヒアイスが次に派遣された。, そしてキルヒアイスは鮮やかに勝利し、討伐作戦は成功した。この功績によってキルヒアイスは中将に昇進し、実質的にローエングラム陣営のNo.2となった。この戦いで、マクシミリアンによって監禁されていたマリーンドルフ伯フランツが救い出されたOVAではこの時ヒルダがキルヒアイスと会った事になっている。なお、カストロプ動乱は、原作/OVA/コミックで経過が異なる。, そして、四作いずれにおいても、マクシミリアンは潔く自決出来ず部下に惨殺されている。, 同事件のOVA版。原作ではアスターテ会戦前に起こっているとされる事件だが、OVA第1期に組み込むため、発生時期や各設定を変更して、本編第9話「クロプシュトック事件」とした。, 同事件のOVA版。原作ではアスターテ会戦前に起こっているとされる外伝の事件だが、OVA第1期に組み込むため、発生時期や各設定及び経緯を変更して、本編第11話「女優退場」として発表された。, フリードリヒ4世がアンネローゼを伴ってオペラ見物をした帰り、ベーネミュンデ侯爵夫人シュザンナが声をかけたが、皇帝は特に関心を示す様子も無くそのまま退去した。その愚痴を聞いたフレーゲルがシュザンナを煽り、アンネローゼ暗殺の意思を啓発させたうえで、フレーゲル自ら手配を行った。ただしフレーゲル自身の名前は出ないように配慮し、シュザンナに疑惑と責任を集中させるように部下に命じている。, この直後、シュザンナがアンネローゼを狙っていることを示唆する密告を受け取ったラインハルトは、キルヒアイスと相談の上オーベルシュタインに調査を命じたが、同時にシュザンナがアンネローゼの暗殺を企てているという噂が宮廷や貴族社会でも広がり始め、それが原因でシュザンナは皇帝から愛人としての立場を解かれ、意を受けたリヒテンラーデ侯によって後宮からの退出を命じられた。狼狽するシュザンナにフレーゲルが再び近づき、暗殺の決行を促した。, この直後、アンネローゼの元にラインハルトが大怪我をしたという虚報が届き、その報を届けた軍の関係者に同行した。だが、その途中でミッターマイヤーとロイエンタールを乗せた車がすれ違い、ミッターマイヤーが車の中のアンネローゼを発見した。車の様子に不審を抱いた二人はラインハルトにその事を告げようとしたが、ラインハルトはこの時イゼルローン要塞の奪回に関する会議で多忙を極めていたため、代わりにキルヒアイスにその事を告げる。キルヒアイスは暗殺の密告と照らし合わせて抜き差しならぬ事態であると気が付き、ミッターマイヤー及びロイエンタールとともに車の行方を追った。, 一方、ひと気の無い場所でアンネローゼを乗せた車が襲撃され、アンネローゼは森の中の山荘に連れ込まれた。山荘の中で待ち構えていたシュザンナは、アンネローゼに殺害の意図を告げ、酒に毒を入れて飲ませようとしたが、間一髪で3人が到着した。銃撃戦に勝利して護衛を倒した3人は山荘の中に突入したが、シュザンナがアンネローゼを盾にしていたためうかつに動けなくなってしまった。だが後から到着したオーベルシュタインが山荘の電源を切って照明を落とし、混乱の中でシュザンナと手下はアンネローゼを置いて逃亡した。, 会議終了後に事態の報告を受けたラインハルトは、オーベルシュタインからフレーゲルが黒幕であることを知らされるが証拠が無いため反撃が出来ず、不本意ながらもキルヒアイスの進言を容れて宮廷警察に任せるしかなかった。一方、作戦の失敗を聞いたフレーゲルは、叔父ブラウンシュヴァイク公爵の力を借りてシュザンナに全ての責任をなすりつけた。シュザンナの処置は概ね原作版と同じであるが、勅命を読み上げるのはリヒテンラーデ侯爵の役目となったほか、処刑の現場にブラウンシュヴァイク公爵は立ち会っていない。, 宇宙暦796年/帝国暦487年8月~。アンドリュー・フォーク准将の案が採用されて実行された作戦。ヤンの第13艦隊を含む8個艦隊が帝国領に侵攻した。, この作戦が実行に移された背景として、ヤン・ウェンリーによる第7次イゼルローン要塞攻略の成功がある。味方の血を一滴も流すことなく要塞奪取に成功したが故に、同盟市民の間にはさらなる戦果を求める声が高まった。そこへ、ヤンを超える功績を打ち立てる機会を欲していたフォーク准将が、正規の手続きによらず個人的に、最高評議会議長ロイヤル・サンフォードに帝国領への侵攻作戦案を持ち込んだ。サンフォード議長とコーネリア・ウィンザー情報交通委員長ら多くの閣僚は、この作戦を以て帝国に勝利することで低下しつつあった政権の支持率を挽回できると目論んで充分な検討をせぬままに議決に踏み切り、最高評議会構成員11名のうちジョアン・レベロ財政委員長、ホワン・ルイ人的資源委員長、ヨブ・トリューニヒト国防委員長の3名が反対した他は全員が賛成して(原作では棄権した委員が2名)、作戦実施が決議された。, しかしその作戦計画の実態は稚拙極まりないもので、立案者であるフォーク准将の説明に曰く「大軍をもって帝国本土へ侵攻する」「高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処する」といった抽象的かつ曖昧な語句に終始し、これをビュコックは「要するに行き当たりばったり」と酷評した。また、帝国軍の迎撃についても「容易に撃退できる」、帝国民衆の人心掌握についても「同盟軍が来れば進んで協力するに違いない」などの希望的観測に満ち溢れたものであった。, これに対して迎撃を一任されたラインハルトはオーベルシュタインが提案した焦土作戦を以て応じ、当初は帝国軍が領地から物資を引き上げつつ戦わずして引いたため、同盟軍は抵抗も無く進撃して、200の恒星系を占領し、そこで暮らす5000万の帝国国民を「解放」した。だが、まもなく同盟艦隊が補給線の限界点に達し、かつ「解放した市民」が欲する物資を提供するために同盟から大規模な補給部隊が送られたが、キルヒアイスの攻撃をうけて壊滅的打撃を受ける。補給を受けられなくなった同盟軍は現地において物資を徴発せざるを得ず「市民」の反感を買った。さらに各星域において、帝国軍が大規模な攻勢に転じたため、同盟各艦隊はことごとく惨敗。同盟軍はアムリッツァ星域付近に集結し再反撃を画策したが、ここでも帝国軍の猛攻に曝されて、さらに損害をだしてイゼルローンへ撤退を余儀なくされた。, この一連の作戦により喪失した将兵は動員した約3,000万人のうち、実に70%近くに相当する2,000万人に達した。これはアスターテ会戦の10倍の損害であり、当時の同盟軍全兵員の約4割をこの作戦により失ったことになる。この敗戦により同盟軍は慢性的な兵員不足に陥り、戦力が大幅に弱体化した。, さらに損耗した戦力を回復させるために人員を軍にまわした結果、社会のあらゆる面において人的資源が枯渇し、侵攻作戦以前から社会運営に支障をきたしていたものが、この敗戦の後は運用効率が大幅に悪化したため、各種の事故も多発するようになった(原作やコミックスでは、それら社会機構の弱体化により生じた事故について触れられている)。この作戦は同盟を決定的に弱体化させ、ひいては滅亡の一大要因となった。, この責任を取って、作戦総司令官であった宇宙艦隊司令長官のロボスと統合作戦本部長のシトレは退役。総参謀長のグリーンヒルと後方担当参謀のキャゼルヌはそれぞれ査閲部長と第14補給基地司令官に左遷。作戦を立案したフォークに至っては、作戦中にビュコックに叱責された事が原因でストレス性の盲目を発症。病院に送られるという結果になった。同盟の最高評議会のメンバーも全員辞表を提出したが、出征に反対したレベロとホワンは慰留され、やはり反対したトリューニヒトは最高評議会議長の地位に昇りつめた。, 一方、侵攻作戦前まで帝国平民の間では同盟軍に対する敵意がそれほどなかったが、この侵攻作戦で補給の滞った同盟軍が苛烈なまでに物資の現地調達を行ったため、帝国平民は同盟に対し敵意を抱くこととなった。これは焦土作戦を提案したオーベルシュタインや、それを採用したラインハルトの目論見通りであった。, 帝国領に侵攻した同盟軍は投入した8個艦隊の内、前哨戦で第3/第7/第12艦隊の3個艦隊が全滅し、第9/第10艦隊も司令官を失った上半数近い損害を出し、司令部が健在だった第5/第8/第13艦隊もそれぞれ損害を出していた。ノイエ版では第7/第10/第12艦隊が壊滅、第3/第8艦隊が多大な損害を被り、第5/第9/第13艦隊もそれぞれ損害を被るも第3/第8艦隊よりは損耗率を抑えており、第13艦隊は9割の戦力を有していた(第5/第9艦隊の損耗率は不明)。藤崎版コミックスでは具体的な兵力が示されており、半壊した艦隊は何れも5000隻、三割の被害を受けた部隊は9000隻(第十三艦隊のみ11000隻)であり、合計艦数49000隻、帝国軍は主力のみで74000隻に達しており、参謀長のグリーンヒル大将は撤退を具申するも、ロボス総司令官はこのままでは引き下がれないとして、確たる今後の方針もないまま残存艦艇にアムリッツァ星域への集結を命じた。これに対してラインハルトは「奴らがアムリッツァを墓に選んだのなら、その願いをかなえてやろう」と冷笑し、キルヒアイスらの別動部隊を含む10万隻余りの艦隊を投入して同盟軍を圧倒した。, 同盟軍は第5/第8/第13艦隊をそれぞれ左翼、中央、右翼の軸とし、これに第9/第10艦隊の残存艦艇を合流させ恒星アムリッツァ上に布陣した。また後方からの攻撃を避けるべく後背には機雷原を敷設した。ノイエ版では旧銀河連邦時代に放棄されたアムリッツァ採掘近傍の採掘惑星を盾に布陣しており、第10艦隊の残存艦艇を指揮下に収めた第13艦隊を左翼、第5艦隊を中央、第9艦隊を右翼の軸として前面に展開させ第3/第8艦隊を採掘惑星を盾にするように布陣させている。対する帝国軍はラインハルトの直属艦隊に加え各星系から同盟軍を追撃してきたロイエンタール、ミッターマイヤー、メックリンガー、ビッテンフェルト、ケンプ各艦隊を同盟軍前方に布陣させた。, 会戦開始直後、同盟軍右翼の第13艦隊が恒星アムリッツァに核融合機雷を打ちこみ、その爆風を利用して帝国軍先鋒ミッターマイヤー艦隊に急接近し、多少の損害を負わせた。第13艦隊の突出を見た帝国軍左翼のビッテンフェルト艦隊は第13艦隊側面を突くべく突進し、ヤンはこれを躱すが、これにより中央でラインハルト艦隊と戦っていた第8艦隊の側面が露わになってしまい、直進してきたビッテンフェルト艦隊の攻撃をうけて第8艦隊は壊滅、潰走した(OVA版ではこの時アップルトンは戦死、原作ではそのような描写はない)。ここでビッテンフェルトは第13艦隊に再度攻撃を加えるべくその場で全艦隊に回頭を命じるが、その隙を突いて第13艦隊がビッテンフェルト艦隊に向け回頭し、猛攻撃を加えた。この時、ビッテンフェルト艦隊はワルキューレの発進を準備していたために回頭や回避運動が遅れて十分な対応がとれず、第13艦隊はかなりの戦力を削ぐことに成功した。その後ビッテンフェルトは強引に突破を図り何とか殲滅は免れている。ノイエ版ではワルキューレ発進後に第13艦隊がシールド用のエネルギーまで全て攻撃に注ぎ込んで猛攻を加え、黒色槍騎兵艦隊は味方のワルキューレが射線上に居るため思うように反撃できず、更にビュコックの第5艦隊の横撃を受けて大損害を負った。, アムリッツァ付近にて激戦が繰り広げられている中、キルヒアイス、ワーレン、ルッツの連合艦隊3万隻が同盟軍の背後に展開されていた機雷原を指向性ゼッフル粒子で除去して進攻し、同盟軍を挟撃することに成功した。なお、帝国軍の公式記録上では、この時初めて実戦で指向性ゼッフル粒子が使われた事になっている。これにより大勢は決し、同盟軍の残存戦力は撤退を開始した。ヤンはビュコックに残存戦力の集結とイゼルローン要塞への撤退の指揮を依頼すると共に、自らの第13艦隊を殿とし帝国軍の前に立ち塞がった。帝国軍は圧倒的な兵力を以て第13艦隊を包囲するも第10/第13艦隊との連戦で戦力が弱体化していたビッテンフェルト艦隊が穴となり完全な包囲網を敷くことはできなかった。第13艦隊は同盟軍の撤退を見届けた後、ビッテンフェルト艦隊を突き崩し脱出に成功した。, コミックスでは、キルヒアイス艦隊がミニブラックホールを用いて同盟軍後背の機雷原を突破したことで、挟撃されて恐慌したアップルトンの敵前回頭もあって同盟軍は甚大な被害を受ける。しかし、開戦前にヤンが恒星アムリッツァに仕込んでおいた、レーザー砲台を積んだ無人の太陽ボートでビッテンフェルト艦隊を打ち破り、第13艦隊が確保した退路から残りの艦隊も戦場から脱出している。

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